全国に伝えよう!能登島のあれこれ
3.ねねの会

記事をシェア

ねねの会を立ち上げようと思ったきっかけは、定年退職を迎えてこれから自分たちに何ができるのか、また能登島のために何かしたいという気持ちが強く、地域おこしのために始めたそうです。その頃は、能登島にどんなものがあるのかまた、何を掘り起こしていいのか悩んでいました。ねねの会が平成6年に誕生し、最初に栽培を始めたのは赤土のじゃがいもです。赤土の開拓地が荒れていたので、赤土のじゃがいもを栽培したのが全てのきっかけのようです。現在は、従業員5人でやっています。活動場所は、ねねの会の工房でやっています。
ねねの会は、地域おこしのために利益や儲けなどをあまり考えずに行動し、頑張っている姿が印象的でした。

活動内容

  • 1月・2月は、主にかきもちを作っています。
  • 3月は、じゃがいもを植え
  • 4月は、さつまいも・じゃがいも・やーこん(芋類)を植えます。
  • 5月は、山菜を採ります。
  • 6月は、揚げかきもちを作る準備をします。
  • 7月は、じゃがいもを掘ります。(体験もあります)
  • 8月は、じゃがいもを発送の準備をします。
  • 9月・10月は、イベントの準備などします。
  • 11月は、やーこんを収穫します。
  • 12月は、かきもちを作ります。

ところてんは1年中作っています。収穫したものは、七尾市のわかばの里に売っています。

商品の種類

商品をいくつか見せていただきました。
右の写真はかきもちです。上から順に、黒豆入りかきもち、しその粉入りかきもち、よもぎ入りかきもち、柚子入りかきもち、干し海老入りかきもちです。

かきもち

このコロッケには、中島菜と豚肉が入っています。
他にも能登島で捕れた、たこや白ねぎのコロッケもあり、地元でとれたものを使用してコロッケを作っています。このコロッケは、主にイベントに出しています。多いときは、300個近く作るそうです。従業員が少ないので、何日にも分けて作るのがとても大変そうに感じました。

コロッケ

他にも、どくだみ(5種類)・ところてん・天草・じゃがいも・金糸瓜(味噌漬け、きんぴら)・自家製の味噌・しその粉・能登むすめの漬物・かきもち・草もち・豆もち・あげかきもち・中島菜・ブロッコリー・らっきょの漬物・中島菜の漬物・中島菜のシフォンケーキ・ライスパン・赤飯・山野草を作っています。

しその粉
自家製の味噌
能登むすめの漬物

能登むすめの漬物は、とてもきれいなピンク色をしていました。もともと少し色は付いていますが、お酢を入れることでピンク色になります。試食させていただくと、さっぱりしていて、とても美味しい漬物でした。常に商品開発していて、とても楽しそうに働いているのが伝わってきました。

ねねの会の皆様の思い

その年の天気や気候に左右されるのが苦しいようです。また、山が遠く頻繁に通えないため、狐や狸が作物を傷つけることが度々あります。そのため、商品にならなくて困っています。今後は、どのようにして商品を作れば良いか悩んでいました。さらに畑仕事は、一つひとつ手作業です。そのため女性だけでは、とても大変なようです。今後は、男性もメンバーに含めて畑をできるようにしたいそうです。
ねねの会の工房近くに、のうかレストランのような場所を作り、観光客にも自分たちで作ったものを食べてもらいたいと言っていました。近くにイルカウォッチする場所があり、夏は観光客がたくさん来ます。来てくれた人に、ねねの会で作ったお弁当やケーキを食べてってもらえるようにしたいと、おっしゃっていました。さらに観光客に対して、体験型にしていこうと語ってくれました。
ねねの会の工房で作ったものが、少しでも多くの人に食べてもらうことが出来たら良いなと、私は思います。

海老恵子さん

昭和19年 5月8日、能登島で生まれ育ちました
20代の頃は2年間だけ東京で住んでいましたが、地元の方が良かったので能登島に戻ってきました。その後、役場で4年間働き結婚、30代、40代、50代は、JAで28年間働きました。60代は、仕事を定年退職して地元のためにと、ねねの会を立ち上げました。
笑顔が素敵な海老さんは、地元を活性化させるために頑張っていました。家族も応援してくれると言っており、とても生き生きしていました。新しいことにチャレンジし、これからも地元の為に頑張って欲しいと思います。

ねねの会の工房にて

地元のもので弁当作り

ねねの会は、地元のスーパーマーケットと連携して、お弁当を出すということで、とても張り切っている様子でした。 
家族や周囲の人の協力を得て、今後も頑張って欲しいと思いました。また、男性の従業員を増やして効率の良い作業が出来れば、今以上に地域おこしが出来るのではないかと、感じました。能登野菜にこだわり、品質の良いものを作っているので、とても魅力的です。もっと近県の人や観光客に、ねねの会をもっとアピールしたいです。

地元の情報紙にもとりあげられました