七尾のまちの人から長年愛されているお風呂屋さんです。
七尾市の中心市街地にある銭湯「弘法湯」。
昔からあるお風呂屋さんなのですが、移転して新しい建物になりました。
気軽にゆっくり癒されたい人、銭湯初心者にもおすすめな、まちのお風呂屋さんです。
七尾のまちなかで
七尾市の中心市街地にある弘法湯。
黒いモダンな建物は、七尾の都市計画の関係で御祓川沿いから平成14年11月に七尾駅近くに移転し、リニューアルオープンした際に建てられたものです。
建物の前には立派なほこらが2つ。お地蔵さんが鎮座しているものと、弘法湯のいわれともなった弘法大師の像が座るほこらがあります。
生活の中のお風呂屋さん
弘法湯の名前は、昔七尾の町中にいい井戸がなく困っていたところを、七尾を訪れた弘法大師が「ここを掘れば冷泉が出るはず」と教え、本当に冷泉がわいたという言い伝えが由来になってつけられています。
弘法湯は、今の番台さんたちのひいおじいさんがもともとあったお風呂屋さんを引き継いで営業し、今も七尾のまちのお風呂屋さんとして生活になくてはならない銭湯です。
お客さんは毎日のように利用する地元のお客さんが多く、おじいちゃん、おばあちゃん、先生につれられてくる学生、親子、七尾在住の外国の方などさまざまです。
番台さんの特等席
中に入るとき、出た時と、番台のお姉さんが感じの良い笑顔で挨拶してくれました。まちのお風呂屋さんだと、地元の常連でないと入りにくいのではと思われがちですが、誰でも笑顔で出迎えてくれるのが、この弘法湯のいいところ。
番台さんの座る両脇に女湯、男湯の鮮やかなのれん。時代は変わって建物は新しくなっても、ちゃんと番台さんの席は真ん中に健在です。
タオルなども気軽に借りることができます。(※有料です)
まちのお風呂屋さんだけの風景
脱衣所も新しく、きちんと掃除、整頓されてきれいに整えられています。新しくなっても銭湯ならではのくるくる回るファンはちゃんとあります。
ロッカーの下にずらっと並ぶのは、毎日お風呂に入りに来る常連さんの洗面道具たち。スーパー銭湯では見る事ができない、まちのお風呂屋さんならではの風景です。
もちろん、一見さんも大歓迎ですよ!
じっくりつかれるお風呂
浴室は大きな湯船と座れるジャグジーがあります。
大きな全面ガラス窓からは昼間は日の光が差し込んで明るく開放感があります。季節毎に変化する中庭も臨めます。夜間は、外は暗いけれどあたたかいオレンジ色の照明がやさしい雰囲気。
銭湯ならではのほどよい広さの湯船は、足を伸ばしてゆっくりとリラックスできます。体の芯まで温まって、疲れも癒されます。
お昼にはすでに開店待ちで並ぶお客さんの列。「ここのお風呂入ったら、ぐっすり寝られるげん」と常連のおばあちゃんもにっこり。
お手入れコーナー
お風呂を出たところにあるのは、爪切りや綿棒。
お風呂上がりのメンテナンスもしっかりできます。お風呂屋さんがいかに日常使いの場所かということがわかりますね。
左側に置いてあるものは、いらなくなったチラシで作った爪切り用の箱。
しかも、この箱、お店の人が作るのではなく、お客さんが作ってまとめて置いて行ってくれるそうですよ!
より居心地が良いようにと、お客さんと作り上げられている場所なのですね。
※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
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