石坂 竜太
出身:石川県七尾市
職業(取材時):新鮮組 代表
この記事は、「能登半島移住計画」(2019年11月29日掲載)から転記いたしました。
能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。
だって言っちゃったんで、やるしかないよね
親の仕事を手伝うために七尾に帰ってきたという石坂さん。そのうち近所の方からも頼まれるようになり「あっちからもこっちからも声がかかって手伝っているうちに、ほぼ休みがなくなって完全無償ボランティアしてたよね。」と笑いながら話す。ボランティア精神が強い。
ここでは縦の繋がり、個の繋がりが強いと語る石坂さん。「横の繋がりが弱いから、そのために若手の農家を集めて『新鮮組』を作ったんだよね。しかも店を出すってテレビで言っちゃったんでもうやるしかないよね(笑)。すごく忙しくて当時は店で寝泊まりしてたよ。」
畑仕事ができない冬は牡蠣。年中休みなしの「一人ブラックだね」ととても楽しそうに話してくれた。
食べ物は自分の寿命に直結するから、なるべく良いものを
好きな4文字熟語は『設備投資』だと話す石坂さん。お金をかけてでも良いものを作る。「食べているものは寿命に直結する。なんか安心ができる、ちょっとでも変なものが入らないように設備投資にお金をかける。それが『ありがとう』で返ってくればそれで良い。」
石坂さんの作るお米にはリピーターも多く、今年もすでに売り切れだ。ここでは農家が多く、お米は自分の家で作っていたり、近所の人が作っている人が多い中、わざわざ石坂さんが作ったお米を買いに来てくれる人がいる。それは他の人と同じ作り方をしていないからであり、良いお米の証だろう。
地元に直売所を作っている石坂さんは「もっと地元の人と県外から来た人が触れあって、心のふるさとみたいなのを作って欲しいんだよね。『あなたの田舎を作りませんか?』どうこれ?よくないけ?」とこれまた楽しそうに話してくれる。
食べ物を本当に美味しそうに食べ、ビールも本当に美味しそうに飲み、バリバリ働く石坂さん。今日も石坂さんは少しでも体に良いものを作るために、太陽が昇り始める頃から一人ブラック農業を全力で楽しんでいる。
あなたの田舎を探している方、ぜひ一度訪れてみては?
フォトライター 宮本一輝(石川県小松市出身)
インスタグラム:ciao_vamoskazu
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