High times ハイタイムズ オーナー
高 勉さん
この記事は、「能登半島移住計画」(2018年4月27日掲載)から転記いたしました。
能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。
石川県輪島市出身。18歳の時に故郷輪島を離れ、東京で美容師に。2008年、家族とともに七尾にJターン。神奈川出身の奥さんと共にヘアーサロン High times をオープン。今年(取材時)で移住10年目を迎える。
18歳で東京へ
18歳から東京の美容学校へ行って、国家試験を通ってからは、銀座の美容室で働いてました。同じ会社の中で異動があったんですけど、異動先も銀座の店舗だったので、ずっと銀座にいましたね。(笑)動く人は結構動くんですけどね。ただ、自分としては例え石川だろうと、東京だろうとやることは変わらないと思っています。どうしてもお客様がつく仕事なので、東京を離れるときは寂しかったですよ。
奥さんの一言
最初は東京で自分の店を出そうと思っていて、2年間ぐらい不動産屋とも相談してたんですけど、なかなかいい場所が見つからなくて。色々考えているときに、嫁さんが「田舎でもいいんじゃない?」って言ってくれたんです。彼女は神奈川出身です。そんなこと嫁さんから言われるとは思っていなくて、意外でした。でも、そのおかげで一気に土地探しの選択肢が増えましたね。”田舎でもいいんだ”って気づきました。そこからは、自然と石川に戻ろうという流れになっていきました。
ある意味”運命的”な出会い
石川なら金沢って思ってたので、金沢でも1年間探しましたけど、ここだっていう決定打がなくて。そしたら今度は母親が「能登の方で探してみたらどうか」って言ってきて、全然考えていなかったんですけど、少し探す範囲を広げました。そうしたら、すぐ七尾のこの土地が見つかったんですよ。これもある意味出会いだなって思ってここに決めました。
移住した当初は‥
移住した当初は東京でやってきたっていう変なプライドがあって、なかなかこの土地で店を構えていくっていうこと自体に苦労しました。今思えば、もっと謙虚な姿勢でやればよかったなと思います。けど七尾の人たちはすごく優しい人ばかりで、人付き合いという意味でもすごく助けられましたね。
金沢に行かなくなった
大きな変化がないのが七尾のいいところでもあるし、この街の雰囲気が好きな人たちがここには住み続けていると思います。もちろん街に刺激があったらいいなという想いはみんなあると思いますけどね。ここ最近で一番の変化と言われると、ぼくは、能越道の開通が七尾にとっては大きい出来事だったな、と思います。北陸新幹線よりも。七尾から金沢に行かなくなりました。(笑)富山の氷見市の方に行くようになりましたから。
行きやすく、生きやすい街
東京にいたときは朝も夜も関係ないような生活で、忙しいけど充実していました。でもそれは仕事の面であって、日々の生活のことを考えた時に、このままでいいのかなっていう想いは常にあったんです。だから、七尾に移住してきて、やっと人間らしい生活ができているのかなと思っています。本当に良い意味での田舎暮らしというか。あと、七尾って中間地点みたいなところなんですよ。輪島の方にも行けるし、金沢にも富山の方にもいける。自分のライフスタイルに合わせて生きやすい街ですね。
『High times』はお客様との時間
お客様の中には学生の頃からずっと来て下さってる人もいて、この仕事ってそういう人たちの人生をそばでみている感覚なんですよね。一緒に人生を歩んでいるみたいな。色んな人たちにきてもらって、ここでの時間を大切にしてもらいたいっていう想いを店名の『High times』に込めています。一人ひとりのお客さんに向き合うというスタンスを崩さずに仕事をしていきたいです。
High times
人と人が創り出す、穏やかでゆったりとした空間が、ここにあります。
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