”自分で発信し、何でもやってみる”をモットーに。「Little Picnic Diner Minoru Yaharaさん」

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この記事は、「能登半島移住計画」(2019年9月22日掲載)から転記いたしました。

能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

Little Picnic Diner
Minoru Yaharaさん

東京都練馬区出身。30歳の時に日本を離れ、その後カナダ・アメリカに移住し、飲食店経営をする。2015年に日本に帰国後、2017年12月に七尾市和倉地区でアメリカンダイナーの店「Little Picnic Diner」をオープン。息子さんを従業員として、二人で経営している。

派遣会社から、海外。そして結婚

若い時はいろいろやってましたね。24歳で派遣会社に入ってから、大手のホテルで常勤させていただいて。派遣で常勤だったので待遇はすごく良くて、ほとんど社員の方と同じ感じでした。
27歳の時に日本でアメリカ人の奥さんと出会って、30歳の時に一緒にアメリカへ行くことになりました。最初はカナダのバンクーバーに行って、うどん屋を経営して、その後はアメリカに移って彼女と結婚して、ボストンで2年間定食屋を経営したり、フレンチ・イタリアン・カフェなど自分で商売をしていましたね。

いい感じの田舎

2015年に帰国してからは、一度東京に戻ったんですよ。そこから、移住を考えて色々な場所を見に行ったんですけど、その中でも金沢はお気に入りで。他の場所もあちこち見たけど、あまり自分にとってピンと来る場所がなかったんですよね。
そんな時、東京で行われた移住の相談会で能登定住・交流機構の太田さんに出会い、七尾を視察しました。その次の日には不動産でアパートを探し、2週間後には引越しとトントン拍子で事が進んで行きましたね。
七尾でピンと来たものといえば、いい感じの田舎っていうところです。ちょっと車を出すと大都会っていう場所は自分にはピンと来なくて。その点七尾は、街の中に一通りなんでも揃ってるし、病院もしっかりしてる。だけどちょっと外れるとど田舎っていう感じですね。(笑)

「やらなきゃいけないことを一つ一つこなしていけば、そんなに大変ではない」

七尾に移住してから最初にした仕事は、ホテルでの仕事でした。ホテルでは1ヶ月ほど勤めさせていただいて、その後は和倉のお寿司屋さんと共に、同じ系列店の海鮮丼屋さんで2年間働いていました。
当初は、能登の民宿を購入しようとしたのですが、先約が入ってしまったため、いろいろ試行錯誤した結果、駐車場を貸していただき、トレーラーハウスを使ってアメリカンダイナー経営をすることにしました。

住まいは、しばらくしてアパートから1300坪ある古民家に引っ越したのですが、竹藪・お墓なども付いていて。管理が大変で、何と言っても寒かったですね(笑)石油を1日1缶使わなければいけないほどの寒さだったので、割とすぐ引っ越しましたけど(笑)
七尾に来てから、やることは多かったけど、やらなきゃいけないことをやっていけば、大変と思うことでもそんなに大変ではないんですよ。

”人との出会い”と”自分にピンと来るもの”

アメリカにいた時は、地方に住んでいたんですよ。それで暮らすなら、地方の方が良かったんです。東京だと、隣の家の窓が開けられる近さでしょ。あとは、カーテンは1日中閉めっぱなしで。それが嫌だったんです。
結局、決めた理由は人との出会いと、自分にピンと来るものじゃないかなと思います。七尾に来た時は何かをやろうとは決めていたけど、実際に住んでみて、どこで何ができるかを様子見したかったっていうのを軸に考えていましたね。つまり、何がやりたいかよりも、ここで何ができるかということでした。

「言葉遊びが好きなんだよね」

お店のネーミングはね、私言葉遊びが好きで、海外でうどん屋を開くときも”Noizy Noodle”っていう名前でオープンしていたり、息子の名前も、”実力”って書いて”ミチカ”って読んだり。そういうの考えるのが好きなんですよね。
私自身、お店に自分の名前をつけるのが嫌いだったので、じゃあ何にしようと思った時に、Little Picnic Dinerにしようって思ったんです。

七尾の印象は、意外なあんなところに

七尾に来て、現実と理想とのギャップはある程度予想していたからなかったけど、一番びっくりしたのはあれですね。病院の主治医の先生が英語堪能だったことかな。息子が英語しか話せないので、ちょっと厳しいかなと思っていたのですが、ペラペラと綺麗な英語話してましたね。七尾にもこんな人がいるのかってびっくりしました(笑)

今後は、若いお客様もよりターゲットに

まだ正直、軌道にのっているとは言えませんが、オープン当初から来てくださっている地元の常連の方はいますね。当初のお客さんのターゲットは、地元の人でした。近くの旅館で働いている方とか、地元の方ですね。ここの周りで、気軽に立ち寄れるとか、コーヒーを飲める場所っていう感じで考えてくれたらいいのかな。観光客の方だと、地元の名産とか特産物を食べたいので、あまり来ないんですよね。

でも今後は、七尾に観光に来た若いお客様もターゲットにしたいと思っていますね。若い人たちが七尾に来るのはドライブがてらで来る人が多いので、そういう人もお店に来て欲しいなって思ってます。若い人ってこういう雰囲気のお店好きでしょ?

後は、これからはイベントがたくさんあるからね。花火・よさこい・石崎奉燈祭とか。そういうイベントでお客さんがたくさん来てくれたら嬉しいなと思っています。

「F&Bっていうのもやってみたいよね。え?Fって何かって?」

今、B&Bっていうのあるじゃない。僕は、今後F&Bっていうのやりたいと思っているんだよね。え? Fは何かって? ふとん&ブレックファーストだよ。(一同:「あー!なるほど。」)

ダイナー経営とともに将来的には、能登島にトレーラーハウスを3台並べて、宿も経営したいと考えていますね。2台は宿で、1台は自分が暮らす方にするっていう計画です。ゲストハウスみたいにふとんで寝泊まりしてもらって、朝食付きで。
F&Bをやりたいって思ったのも、こうやって七尾でトレーラーハウスでダイナー経営をしていて思ったことだし、こうやって様々な人と話して、発信しているといろんなアイディアが出てくるんだよね。

個性あふれるご主人の経営する「Little Picnic Diner」では、ハンバーガーなどのアメリカンフードから、ワッフルなどのスイーツも提供しています。
ここ、石川県能登でアメリカを感じませんか?

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

インフォメーション

店名
Little Picnic Diner
住所
石川県七尾市和倉町ヨ部17-11
TEL
0767-57-5559
営業時間
11:00~20:00(L.O)
定休日
木曜日
URL
https://www.facebook.com/littlepicnicwakura/