七尾の価値をしっかりと伝えたい「森田 優子さん」

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出身:石川県中能登町
職業(取材時):七尾市役所 → 一般社団法人 ななお・なかのとDMO(派遣)

この記事は、「能登半島移住計画」(2020年4月6日掲載)から転記いたしました。

能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

話を聞いて、歩いてみて、初めて良さがわかる

高校時代を七尾で過ごしていた森田さんにとって、七尾は隣町という垣根もなく、当たり前の選択肢として『就職先』、『移住先』としてあったという。

七尾市役所で勤めている森田さんは現在、ななお・なかのとDMOに派遣されている。そこでは、主にWebサイトの更新やSNSの発信などの広報を担当している。「情報発信を担当しているんですけど、ちゃんと七尾の価値が伝わってないなと思うことがあって、例えば公共事業の開発に関しても、それはちゃんとこういう効果があって、こういう目的でやっているんですよっていうことが伝わってないのかなって」

 七尾の観光地の1つである『一本杉通り』。600年以上の歴史を持つ街道だ。七尾高校でボート部に所属していた森田さんにとって、一本杉通りは3年間通過していた馴染みのある道だ。「当時自転車で通っていて、一本杉通りが観光地だという意識も全くなくて。それで大学の時に散策して初めて『あ、めっちゃいいとこなんや』って、人の話を聞いて、歩いてみて初めてその良さがわかるというか、初めて知ることも多くて、通り抜けただけじゃわからないし、それがもったいないなって」

知らずに出ていく人がおるのがもったいない

今回森田さんにインタビューさせて頂いて、よく出てきた言葉は『もったいない』だ。せっかく歴史のあるもの、意味のあるものが七尾にあっても、その価値をしっかりと伝える媒体がなければ、その良さが知られないままになってしまう。そのことに関して森田さんは危機感を覚えているという。「結構いろんなことやっている方が七尾にいるじゃないですか。『あ、こんな取り組みしとるんや』っていうことも、知ったらおもしろい事がいっぱいあるんですけど、それを住んでる若い人が知らないで出て行っちゃうのでもったいなくて」

そのような情報が浸透していかない原因の1つとして、学生が目にするメディアや場所に情報が載っていない事があげられるという。七尾のおもしろい情報を発信していきたいと思っている森田さんは、そのために新たな仕組み作りに意気込んでいる。

フォトライターの集団を形成したい

「今までは結構こちら側が『こういうところおもしろいでしょ?』っていう発信が多いと思うんですよ。そうではなくて、実際に体験した人の声を『ここがめっちゃ面白かった、アツい!!』みたいな話を外に出せるようにしたいです」

七尾市内に広がるだけではなく、外の人に対しても見れるオープンなソースで発信していきたいと話してくれた森田さん。次なる目標はフォトライター集団を形成する事だ。「外からの人が、その人の感性で記事を書いてもらう。私の視点と、父親母親世代の方の視点、カメラマンの感覚などは全然違うですし、いろんな人がいろんな目線で七尾の事を紹介するっていう事ができるようになったらいいなと」

七尾を自分の子供世代の人たちにも住ませたいと思える町にしたいという森田さん。そのために今日も七尾のおもしろい事を伝えるために仕事に励んでいる。ぜひフォトライターをやってみたいという方、また、七尾に遊びに来ようと思っている方、あなたの感性で七尾の魅力を発信してみませんか?いつでもご協力お待ちしております。


フォトライター 宮本一輝(石川県小松市出身)
インスタグラム:ciao_vamoskazu

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
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