猿鬼伝説のおはなし その2

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体験記 安らぎとスリルあるコース

私たちは、猿鬼伝説の取材を12月と2月に2回取材を行った。
最初に柳田村を訪れた時は発祥の地でもある大西山に行けなく断念した。そして今回2ヶ月の月日が流れ、再びリベンジ戦をむかえる。
まず能登有料から休憩ポイントの※道の駅桜峠へ向かう。そこで再び猿鬼スポットのマップを見せていただき、なんと今回マップをいただくことになった。
そして、さらなる資料を求め※柳田教養文化館へ。そこでまた同じマップをいただいた(笑)
館内で資料なども読むことができ、3冊のマップを握り締め、さらに猿鬼退治に意欲が湧く。

とその前に腹ごしらえで猿鬼丼がある情報を入手した私たちは柳田村にある※セミナーハウス山びこへ向かうことに。
能登丼を食す!しかも※猿鬼丼だ!!
気持ちも一層高まり、猿鬼が退治された場所でもある当目地区へ。
見どころスポットは猿鬼退治後に霊を祀ったといわれる猿鬼の宮(岩井戸神社)や亡骸を埋めた鬼塚で、その他、街道には伝説の地となった場所に石碑がありエピソードなどを読んで楽しみながら回ることができる。

そして、いよいよ発祥の地へ。
能登町から輪島市へ移るためにアクセスが困難なのが難点。しかし、この話を選んだ以上行っておかなければいけない地である。・・・また迷ってしまった。山道を進むにつれ、雪が深くなる。
引き返しメンバーも諦めモードになるが、もう一度チャレンジ!!
やがて金蔵地区へさしかかる。すると遠くにマップが見えてきた。最後の願いを込め近づくと、なんと目的のスポットが書いてあるではないか(泣)これほど感動したのも久しぶりである。しかも目的地に行く前に(笑)

釜淵、三つ岩に着くと不思議と猿鬼がいてもおかしくない雰囲気が漂う集落が辺りに広がっていた。
三つ岩は少し離れた場所にあった。猿鬼が山を追い出される際に岩を踏み割ったとされていて、実際、予想以上に大きな岩であった。
話の順番でいくと、ここは最初に行くべき所なのだが、なかなか発見が難しいので心配な方は最後に回すのもお勧め。猿鬼伝説で半日コースという方は特に探すだけで時間がかかってしまうので、話のメインの地を先に回るルートがいいだろう。
能登の、のどかな風景とスリルある伝説を一度に楽しむことができるコースは幅広い世代にお勧めできる。

近隣スポット

※道の駅桜峠…能登有料道路を下りてスグ。休憩ポイントに使うと便利。キリコの看板が目印です!!
(公式サイト)
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19253

※柳田教養文化館…猿鬼伝説の資料が何冊かある。詳しく調べてから出発すると一層楽しめます。

※セミナーハウス山びこ…猿鬼丼を食べることができる。猿鬼退治前後の昼食にどうぞ。
(公式サイト)
http://www.yanagida.ne.jp/yamabiko/

能登丼の感想 猿鬼伝説めぐりの強い味方!!

猿鬼伝説の取材地・柳田村の真ん中に、「セミナーハウス山びこ」と言うレストラン兼宿泊施設があります。そのセミナーハウス山びこで提供している能登丼「猿鬼丼」の中身は、椎茸などの野菜の天ぷらやイカ、エビの天ぷらがのった天丼と、名産品の能登牛をすき焼き風に煮込んで玉子でとじた、天丼と牛丼を一度に楽しめる丼でした。
このような丼にした理由を店の人に聞いたところ、猿鬼は何でも食べていたというところから天丼と牛丼を合わせたものにしたとのことでした。
また天丼にイカの天ぷらが入っていることについて、これはあくまで一説ですが、猿鬼がイカを好んでいたということから、イカを入れているのだそうです。

猿鬼丼の味は天丼と牛丼というあまり聞かない組み合わせですが、牛丼も玉子でとじてあるせいか、出汁に統一感があって非常に食べやすかったです。
また丼には「山びこ」自慢のとろろ蕎麦もついているのでボリュームも充分あります。 猿鬼丼は丼と蕎麦のセットで大変バランスが良く消化もいいので、広く能登町や輪島に分布する猿鬼伝説のスポットを回る時の強い味方になるはずです。
もし現代に猿鬼がいたならこの丼は必ず大好物になっていたと思う逸品です。
(金沢星稜大学4年 脇田 大志)