塩素不使用の自噴・源泉掛け流し100%の天然ラドンの湯が楽しめる。
山の豊かな自然に囲まれた宿
ここ石川県には多くの温泉地がありますが、その中でも温泉ソムリエなどの温泉通が足しげく通う湯が七尾市の山奥にあります。それが「湯川温泉 龍王閣」です。
七尾駅からのどかな山の風景が見える崎山地区へ車を走らせること15分。温泉好きの方が、わざわざここまで足を運ぶには理由があります。
数ある温泉地の中でも群を抜いた泉質が自慢
「湯川温泉 龍王閣」は、「日本温泉遺産を守る会」に認定されている、北陸では珍しい天然ラドン含有温泉がある貴重なお宿です。自噴泉掛け流しで、塩素を一切使わず、天然100%のお湯を楽しめます。
この湯には、冷え症、やけど、痔、慢性皮膚病、運動麻痺など21の効能があります。飲用では便秘にも良く、自家源泉はナトリウム・カルシウム塩化物泉(含有ラドン)。泉温46℃で、加温、加水なしの湯です。さらに含有解離成のイオン総量(mg/kg)が、成分総計20000mg以上のお湯なのです。
これがどれくらいすごいのかと言うと、通常成分総計10000mgを超える温泉さえも少ないといわれていることからも、どれだけ魅力のある湯なのかがわかります。ラドン温泉は免疫力を高める作用があるそうで、昔から湯治に良いとされています。
身体の芯から温まる「龍王閣」の湯
お風呂の中で黄色に浮いて見えるのは湯の花です。温泉の成分で湯舟の周りも変色していたり、施設は新しくはありませんが、しっかりと清掃も行き届いています。数分入れば身体の芯からポカポカして保温効果も高いです。男女別の内湯のみで湯舟も大人2~3人ほどしか入れない小さな温泉ですが、シャンプーや石けんは設置してあります。
湯治のように宿泊して何度でも
ここでは宿泊も可能です。魅力たっぷりのお湯をゆっくり楽しみたい方は、泊まって一日に何度も何度も入るのだそうです。この貴重な湯を何十年も守り続けている店主はとても気さくで、温かい笑顔で迎えてくれます。温泉についても、わからないことがあれば丁寧に話してくださいます。
また能登半島には、暖流と寒流がぶつかる魚が豊富に採れますので、おいしい魚が楽しめる宿でもあります。 客室も7室と少なく、トイレも共同ですが、最高の湯であることは間違いありません。
石川県ではここだけでにしかない天然ラドン含有温泉。そして、日本の中でも数少ない自噴泉掛け流し、さらに塩素を一切使わず、天然100%のお湯を楽しめるという、数少ない貴重な宿です。いい温泉を求めている方は、ぜひ体感しに行ってみてください。
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