お寺の中にあるカフェ。丸窓の渡り廊下やオープンデッキでのんびり。
お寺の渡り廊下がカフェに
棚田が広がる輪島市の金蔵地域。山の水を田んぼに引く水車が目印の静かな山間の集落です。オープンカフェ木の音は、そんな地域で約600年続く慶願寺の一角にあります。
丸窓を配した渡り廊下に、傾斜を利用して階段状につくったテーブルが並ぶカフェスペースは「この手があったか!」と思わずにはいられないお寺だからできた空間。
木々の緑が揺れる音を聞いているうちに、「木の音」と書いて「きのこえ」と読む店の名前の意味が分かった気がしました。
ココロも満腹。オープンテラスでのランチ
渡り廊下のカフェスペースのほか、ノトキリシマや桜が咲く庭につくられたオープンテラスで味わえるのは金蔵で採れた旬の野菜をふんだんに使ったランチやピザ。季節の野菜と、いわしを糠漬けにした能登の伝統食、こんかいわしをトッピングしたNOTOピザ1,000円や、古代米シフォンケーキ400円など、ここでしか味わえないメニューが並びます。
のんびりを楽しむ
カフェを切り盛りするのは、慶願寺20世住職の妻、日向文恵さん。毎年8月16日に行われる、町中に約3万本のろうそくを灯す万燈会限定で寺内にカフェをオープンさせたのをきっかけにお寺カフェを始めました。
「観光地でもないのにわざわざ来てもらうのだから、地元の食材を味わって欲しくて」と栄養士として働いていた経験と腕を生かしてピザの生地もケーキもすべてのメニューを手作りしています。
作り置きは一切なし。注文が入ってから調理を始めるので、待つのは当たり前。時計を外して訪ねてください。
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