七尾に、子どもたちの個性を伸ばす学校を。「クリエイティブランド　山﨑香織さん」

石川県七尾市生まれ
幼い頃から教員に憧れ、大学で教員免許を取得。
石川県内の複数の大学で、英語講師として長年教鞭をとる。
2017年4月に地元七尾市でクリエイティブランドをオープンさせる。

この記事は、「能登半島移住計画」（2018年5月10日掲載）から転記いたしました。
能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

七尾に学べる場所を

クリエイティブランドは4月22日にオープンしました。
私は英語の教師を20年以上しています。その授業の時に、学生に夢を語ってもらうんですけど、最近は平々凡々でいいという子が増えてきました。悲観的って言えばいいですかね。こうなりたいという憧れの存在がいないんですかね。その状況に危機感を覚え始めたんです。
私自身、学ぶということがすごく好きでした。今学校が楽しくないとか、勉強が面白くないと言う子が増えてきて、もったいないな～と思うんですよ。だって、物と違って、学んだことは盗られないですよね。しかも、一回得た知識は何百倍にも増やすことができる。
教育という観点から、子どもたちがもともと持っている能力や可能性をどんどんのばしていけるようなことをしていきたいと思って、クリエイティブランドを作りました。

マグロみたいな人間

元々実家はゴルフの練習場で、そこの店番をしながら大学の講師をしていました。ずっと動いてないとダメなタイプの人間だったんですよ。それこそ、マグロみたいな(笑)。動かないと頭が回らないんです。
教育にはずっと関心があって、子どもたちをもっと伸ばすことができる方法はないかと思っていました.

これからの時代に必要なコト

今からの時代って、どんな仕事が残るかは全然予測できないじゃないですか？AIも進化して無くなってしまう仕事もあるでしょう。逆に人間にしかできない仕事もありますよね。例えば考えだす、発想力が必要な仕事って必ずあると思います。その発想力を伸ばすような教育を、このクリエイティブランドで行っていきたいです。発想力を潰さず、時分にしかできないことを見つけて引き出していくことがこれからの子どもたちには必要だと思います。

大人も一緒に

子供の教育に伴って、大人の考え方もどんどん変化していくべきだと思います。自分たちの子どもに限界を勝手に作ってしまう親御さんは多く見られます。子どもは親を見て育つと言いますよね。子どもと一緒に大人も学べるようなプログラムも用意しています。

みんなで昔遊び

実は、個性を伸ばすためには指先の訓練が大事なんです。指先が器用な子は考える能力が高い子が多い。そこで指先を器用にするためにはというと、昔のおはじきや手まり、けん玉といった昔遊びが凄く効果的なんです。昔遊びをすると、手先も使うし体も動かすし、何より楽しみながらすることができます。本当に良いこと尽くしですよ。今度昔遊びを親子でするイベントを開こうと思ってます。

七尾ってこんなところ

七尾はいい意味でも悪い意味でも変わらない街だとは思います。変えようとする人はちらほらいるし、変わりそうな兆しは感じるんですが、結局変わらない。なぜかというと、何かを始めようとしたりチャレンジしようとする人の足を引っ張る人が必ず存在するからです。その人達は、自分たちが住みやすい街を変えたくないんだと思います。だから、次世代のことを考えて何かを残そうとする動きや新しい事業を始めようとする人が出てこないんですよね。