他業種とコラボ商品も生み出す「松波酒造」

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昔ながらの蔵と道具

蔵の中には昔ながらの道具がたくさん残っていました。
瓶洗い、ラベル貼り、酒を絞るフネ、ホーローの酒樽、階段、桶など。その使い込まれた道具達には、建物同様にここでの酒造りの歴史を感じさせてくれ、また同時に人々の手によって受け継がれて来たものを感じさせてくれます。もちろん、今でも現役選手。酒造りをする職人さん達に、大事に大事に使われているのです。

杜氏&蔵人

松波酒造のある能登町は、多くの杜氏を全国の酒蔵に送り込んでいる、”能登杜氏”発祥の地として有名です。松波酒造の杜氏を務める方も、もちろん能登町出身の方。
そして蔵人さん達も同様です。酒蔵の仕事は主に冬。
それ以外の時期は、漁師さんや農家さん、大工さんだったりするそうです。

ネットで発信&生まれるコラボ商

女将の聖子さんが担当する、松波酒造のホームページは、日本酒の事だけに留まらず、能登の情報、能登の特産品、酒や酒粕を使ったレシピ集等情報満載です。特に聖子さんが日々綴るブログ、大江山の酒楽日記では、日本酒の事、日本酒に合う料理、地域の事等情報満載です。季節折々に日本酒が楽しめますよ!
いろいろな勉強会に出向き、常に向上心あふれる若女将さん。地元の他のお店とのコラボ商品も多く生み出しています。
同じ能登町の中野洋菓子店では、大江山の酒粕を使った「酒粕クッキー のと」
珠洲市にあるシャンボールでは、大江山の酒粕を使ったシフォンケーキが。
そして、輪島の中島酒造、庄屋の館の商品をコラボレートした”能登のうみ”もあります。

明治元年より能登杜氏の伝統を受け継いだ酒造りを守っています。銘柄「大江山」を中心に、海洋深層水の地酒や、能登らしい商品の開発にも力を入れています。

昔の酒袋で作った暖簾。文字は髭文字。
絞りたての日本酒。
レトロな店構え。商品の包みは華やかに。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。