江戸末期の文久二年(1862年)に輪島で創業「清水酒造」

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奥能登の名勝地、輪島で、創業以来140年になる造り酒屋。事前に電話して頂けば、酒蔵見物ができます。お酒の試飲も可能。

輪島・千枚田のお米を使った”千枚田”がオススメです!
その他にも数々の賞をとる実力派の清水酒造は輪島朝市通りからちょっと入ったところにあります。

蔵入りの日に完成

清水酒造では、能登半島地震で被害を受けた蔵の再建に取りかかっていましたが、今年の蔵入りの日に、一部完成させ、無事に今年の仕込みを迎えることが出来たそうです。
ご主人の清水さんは10年程前に家に戻り、家業を手伝うようになったそうです。
その頃から仕込みにも参加していて、後々は杜氏さんとしても清水酒造を継いでいくのでしょう。

二枚羽の家紋

清水酒造を訪れて、2カ所で二枚羽の家紋が目に飛び込んで来ました。
1カ所は、蔵の入り口に昔祭りの時に使っていた提灯が納めれた木箱がかけられてあり、そこに二枚羽の紋をみることができました。また、もう1カ所は能登上布で作られたという暖簾に。お店と住まいの仕切りとしてその暖簾が使われていました。

酒造りに大事な事

お米を洗う場所、蒸し場を見せて頂いた時に、
「お米をどれだけ水に吸わせるかがとっても重要なんです」
「蒸した後のお米の温度が下がれば下がる程いい酒になるんです」と、ご主人が教えてくれました。
蒸す前のお米を、丁度よい水の量をお米に吸わせる為に、秒単位で計って水に浸けるそうです。
また、蒸した後のお米の温度を少しでも下げる為に、強制的に空気を吸う機械を使って、蒸し米の蒸気を吸い上げ、温度を下げるよう努めているとか。
ご主人曰く、
「温かい冬だと酒屋は苦労するんですよ」と。冬の寒い季節に行う仕込みには、理にかなった訳がいろいろとあるようです。

酒は瓶

取材に行った日には瓶洗いの作業を従業員の方がしていました。
昔、空いた酒の瓶を酒屋さんに持って行くと何十円かもらえて嬉しかった事を思い出しました。
こうやって、一本一本キレイに洗って、再び利用されるのですね。
便利さや持ち運びやすさ等が重視され、アルミ缶やペットボトルが大部分を占めて来ましたが、お酒だけは瓶。(一部紙パックもありますが)
この光景が、いつまでも消えない事を願いたいです。

樽からお酒を取り出す時に使う道具。
ずらりとタンクが並ぶ蔵。
店舗内部

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

インフォメーション

住所
石川県輪島市河井町1-18-1
電話番号
TEL 0768-22-5858 FAX 0768-22-5868
営業時間
9:00~19:30
定休日
毎週日曜日、年始1/1~1/3
URL
http://notohomare.com/