酒造り一筋に200余年「鶴野酒造」

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40年以上のベテラン能登杜氏が醸し出す谷泉は、料理との相性が抜群にいいお酒です。杜氏渾身の酒、”直蔵”は多くの賞を受賞しています。

杜氏の名前のお酒

鶴野酒造の自信作が、大吟醸の『直蔵』
実はこの名前、杜氏さんの名前をそのまま酒の名前にしたそうです。
40年以上、鶴野酒造で働く当時の板谷直蔵さん。
その板谷さんの高い技術の元、作り上げられるこの大吟醸のお酒に、鶴野酒造のご主人夫妻はこの名前をつけられたそうです。
そこからは、杜氏との厚い信頼関係を感じ取る事が出来ます。
また、杜氏が一生懸命作ったこの直蔵。
ラベルは鶴野酒造の奥様が、墨をすり、一枚一枚心を込めて筆で手書きしています。
使っている紙は、地元輪島三井の仁行和紙。
お酒への強い思いを感じることが出来ました。

瓶貯蔵の理由

取材に伺った時に、丁度瓶詰め作業を行っていました。
鶴野酒蔵では、商品管理にもとても気を使っています。
ここでは、全てが瓶貯蔵で保管されているそうです。
樽貯蔵だと、均一に寝かせることが難しかったり、低温にするのが難しかったりという難点があります。
その点瓶貯蔵にすると、-2~-5度の低温で貯蔵することが出来ます。

能登杜氏を全国へ

人口減少、焼酎ブーム等、様々な要因が重なって、造り酒屋にはとても厳しい時代となっています。経営が難しいため、どんどんやめて行く同業者もいます。
4、5年前に鶴野酒造では、東京・大阪・北海道等のデパートでの販売を始めたそうです。
というのも、鶴野酒造には、能登杜氏の伝統を受け継いだ腕のいい杜氏さんがいて、”能登杜氏の伝統”を全国に広めることが出来るのではないかと思ったのがきっかけだそうです。
また、社長自身が若い頃にデパートの外商の仕事をしていた経験があった事から、毎年デパートの試飲会等に出かけては能登杜氏の作ったお酒、”谷泉”を販売してまわっているそうです。
「常に攻めないとね」と、社長さん。待っていてもダメなようです。

全国鑑評会 金賞受賞

鶴野酒造では、平成16年、17年、19年と、全国鑑評会で金賞を受賞しております。
この賞の受賞へはこだわって行きたいと社長さんは言っていました。
というのも、金賞受賞というのが、賞を獲ったお酒以外も引き上げてくれるからだそうです。
全国に認められ続ける酒造りをしていく為に、社長さんが毎年年始にその年の酒造りをどうするか考えて実践されている姿が印象深かったです。

店内の様子
店→居住空間→酒蔵へ続く
中庭の木にうぐいすが時々やってくるそうです。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

インフォメーション

住所
石川県鳳珠郡能登町字鵜川19字64番地
電話番号
TEL 0768-67-2311 FAX 0768-67-2312
営業時間
8:30~19:00(土・日・祝祭日は18:00まで)
定休日
年末年始
アクセス
のと里山海道穴水I.C.より車で25分
URL
https://www.taniizumi.com/