能登で一番大きな酒蔵の「宗玄酒造」では、お酒の種類に応じた設備が整っています。
能登で一番大きな酒蔵
宗玄酒造は、言わずと知れた “能登で1番大きな酒蔵” です。
ここでは、作る酒によってそれぞれの設備がある為、品質管理がしやすく、安定した酒造りが出来るそうです。大きな酒蔵ですが、ある場所は小さな海辺の村の中。目の前に日本海が広がるとてもよいロケーションにあります。
“宗玄” は、創業者の先祖が畠山氏から頂いた名前で、その後、その村自体を “宗玄” と呼ぶようになったそうで、酒の名前・酒蔵の名前である “宗玄” は、そこから由来しているそうです。
宗玄家が酒造りを始めたのが1768年、最初はどぶろくを作っていたそうですが、5代目の宗玄忠五郎さんが初代社長になり、1907年に宗玄酒造株式会社を創業しました。現在は11代目の社長さんになるそうです。
今では珠洲に宗玄さんという名字の方はいないそうですが、高岡や北海道、京都、東京には今でもいらっしゃるそうです。
冷凍貯蔵
出来上がったお酒はマイナス3℃の冷凍貯蔵庫にいれ、保管されています。こうして貯蔵すると品質が保たれます。光と温度、酸素を遮断する事で品質が保たれ長持ちするのです。
蔵を案内して頂いた出村さんが、「こんな話があってね、昔蔵人が盗み酒を縁の下に隠したんだそうです。何故って、縁の下の土の中は暗いですし、温度が一定しています。貯蔵に最適な場所なんですね。」と、教えてくれました。
大吟醸とブリしゃぶ。相性抜群!
「以前、金沢で七尾のブリと協賛してやったイベントがありまして、その時に宗玄の大吟醸を持っていったらとっても喜ばれました。」と、出村さん。
ブリの食べ方を伺ったら、ブリしゃぶだったと言っていました。
冬の能登ならではの逸品と、冬の冷気と冷水の中で作られた日本酒が、口の中で一緒になるなんて、最高の贅沢ですね。
概要
名前が姓となり姓が地名となり、また銘柄となった酒。奥能登珠洲の宗玄酒は1872年(明治5年)初造りである。
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