人情が厚過ぎる家族以上の仲間たち〜それが七尾の印象(笑)〜「入口 翔さん」

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出身:石川県金沢市
職業(取材時):七尾商工会議所 地方創生ディレクター
のと共栄信用金庫 ふるさと創生部 部長代理

この記事は、「能登半島移住計画」(2020年7月2日掲載)から転記いたしました。

能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

良いものを次の世代にいかに伝承していくかが課題

七尾に来たきっかけは「人事異動です」と笑いながら話してくれた入口さん。それ以前は釣りか、研修でしか七尾を訪れたことがなかったという。移住してきて感じた七尾の印象は『仲間意識が強い』だ。

現在、人口減少が進んでいる中、入口さんは七尾への想いをこう語る。「人、文化、環境、祭りなど今七尾にある良いものを、次の世代にどうやって伝承していけるかが非常に課題だなと思っています。

僕も『つなぎ』ですんで、上の世代がやったことを、次の世代にどうやってうまいこと引き継いでいけるか、あるのが当たり前じゃないよってことをみんなに気づいてもらう必要があるなと思いますね。また根幹の思いや地域リソースは不変でありながら、七尾の未来を担う次の世代がどのような形なら、心から繋いでいきたいと思うか、この地を誇りに感じて生きていってくれるのか、七尾の当事者としてしっかりと行動していきたいですね。」 

二刀流~普通じゃない働き方~

のと共栄信用金庫で3日間、七尾商工会議所で2日間と現在二つの仕事を掛け持ちしている入口さん。

具体的には、まちづくりや中小企業経営に役立つ補助金・助成金制度の活用促進と申請支援、七尾創業応援カルテットしての創業支援、七尾市大呑地区にある限界集落が稼げる地域に生まれ変われるようお手伝いする事業、そして、さらに銀行員としての通常業務などなど、とにかくバリバリ働らかれている方だ。

「すごい難しそうなことをしてますね」と無知全開の私の返しに対して「なーん全然、そんなことないですよ」と爽やかな笑みで話してくださる入口さん、とにかくエネルギーに溢れている方だ。

人材から人物になりたい

入口さん自身の今後の夢は『人物になること』だ。自分がこれから新たな専門的な資格を取得するより、そこはプロにお任せして、自分にしかできないつなぎ役としての意味を考え行動し、この七尾のフィールドに深く関わっていきたいと話してくれた。

また「今後インバンウドという話を進めていくんであれば、やっぱり自身の英語能力を読めるだけじゃなくて、伝えられる、聞けるっていうのもまた必要だなと、今さらながら機会があれば留学したいなとぼやーっと思っています(笑)」

石川県観光特使も兼任している入口さんは、東京勤務時代での交友関係や関係者に対し、七尾の魅力発信や観光誘致に取り組んでおり、プランの設計やアテンド役も日々務めている。

とんがった七尾を目指すことはできないか

「他地域と比べることができない『とんがった七尾』がいいかなと個人的には思います。七尾にしかない地域資源をさらに伸ばしていくっていうのを信用金庫としても、会議所としても仕事にしていきたいと思います。それがじゃあなんなのか?、表面的なものは分かっていてもどうやってとんがって伸ばしていくのか、何から手をつけどのような方法で進めれば効果的な結果を生み出すのか、どう考えても1人ではできませんよね(笑)」

一人でできることは限られているので、いかに周りの方を良い意味で巻き込んでいくか、そういう意識で少しでも多くの方に、同じ想いで考えて頂き、行動に移してもらえるか。そうなるように少しでも発信し伝えていく事が自分の役割だと思いますと、言い切ってくれた入口さん。

現状をしっかりと見据え、そのために何が必要か、どのようなスキルが必要か、自分がすべきことは何か、明確なビジョンを持って行動されている入口さんの言葉に今回圧倒されました。七尾にはすごい方が集まっている。今後の活躍にも期待大だ。

のとしん 大呑プロジェクトページ
https://www.shinkin.co.jp/notoshin/furusato/wagamati/

七尾商工会議所 カルテットページ
https://sogyo.nanao-cci.or.jp/


フォトライター 宮本一輝(石川県小松市出身)
インスタグラム:ciao_vamoskazu

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
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