里山里海、中島(なかじま)

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この記事は、「能登半島移住計画」(2018年10月5日掲載)から転記いたしました。

能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

中島地区(なかじまちく)

穴水町と志賀町に隣接しており、海も山もある町。農業漁業林業も盛ん。
七尾市街地からは離れているものの豊かな自然に囲まれた場所で暮らすことができる。

特徴

◯海も山もあり、自然豊か。
◯農業・漁業・林業が盛ん。従事者のほとんどが兼業。
◯七尾市の3分の1(98㎢)の大きさが中島地区
◯災害が少ない。内浦のため、海の波は緩やかで、沿岸でも災害にあう可能性は低い。
◯能登演劇堂がある(俳優の仲代達矢氏がプロデュース)

地域について

◯昭和29年6つの村が合併し中島町ができる。そして、平成16年七尾市に合併。
◯海にも山にも恵まれている。
◯昔は、旅館もあるような、人が集まる場所だった。
◯元々、農林業、漁業の兼業で成り立っていた地域。現在でも農業漁業林業が盛ん。
◯特産品
・海:牡蠣の養殖(古くから)
・山:植林(針葉樹)、アテの木が生まれた。
・農業:お米

地域のお祭り/行事

◯中島地区:お熊甲祭(毎年9月20日に開催されるので「二十日祭り」とも。)
この祭りは、久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)神社(熊甲神社)の大祭。
町内の各集落から19の神輿、高さ20メートルばかりの深紅の大枠旗やお道具を従え、「いやさかさー」の掛け声、鉦や太鼓の賑やかな音がなる中、猿田彦の先導により熊甲神社に集まる。境内に全神輿が参入すると、本社で奉幣式に移り、若衆が大枠旗やお道具鉦・太鼓を打ち鳴らし、それに合わせて猿田彦が境内いっぱいに乱舞する。御旅所での早廻りや枠旗を地上すれすれまで傾ける「島田くずし」と呼ばれる大技も見所。

お熊甲祭の様子。 「枠旗」と呼ばれる真紅の大旗がこの地域の祭りの特徴で、在所ごとに団結のシンボルとして担ぎ出します。

その他の釶打、豊川、笠師地区でもこのような枠旗祭が執り行われている。

◯釶打地区:新宮納涼祭(釶打のおすずみまつり)
「おあかし」と呼ばれる高さ9mキリコ(奉燈)が10基ほど神社に集結し、祭囃子にのり境内を練り踊る。
太鼓やカネの音がなり、光の乱舞を見ることができる。
キリコは、全て漆塗り。美しい彫刻があり、金箔で彩ってある。
天井には、龍などの彫刻に縁取られた鏡、正面には浮き字、背面には絵などが描かれている。
中にはろうそくのあかりがゆらめいている。

◯豊川地区:六保納涼祭
江戸時代以降続く、神事であり、夏場に流行した伝染病を鎮めるために行われる祭りと言われている。奉燈や神輿もでる。

◯塩津地区:塩津かがり火恋祭り(7月第4土曜日)
年に一度、夜に海側の女神「唐島の神」と山側の神「日面神」が海の上で逢瀬を楽しむというロマンチックなお祭り。
船に乗った両神(神輿と奉燈)が、海に浮かぶかがり火によって出会い、再会を祝うように花火が打ち上げられ、幻想的な風景が広がる。

虫送りの様子

<行事>
◯虫送り
「飛んで火に入る夏の虫」のごとく
たいまつの明るさにつられて飛んできた泥虫などの害虫が火に焼かれるという害虫駆除の行事。
さらには、ムラの汚れや悪霊をムラの外に追い払うという意味も持つといわれている。

この地域で残したいこと

◯伝統的なお祭り
人が少なくなっても、どうにかして祭を続けたい!

暮らしについて

教育機関なかじま保育園がある。
小学校、中学校はそれぞれ地区内にある。中学校は、自転車もしくは町内のバスか親の送迎が多い。
福祉施設病院3軒、歯科2軒、鍼灸院1軒
老人ホーム3軒、グループホームが2軒
買い物田鶴浜、穴水、志賀町に買い物に行く方が多い。
中島地区内にも、食料品店が4軒、生鮮以外のお店が1軒、ドラッグストア1軒、ホームセンター1軒、コンビニ2軒あり。飲食店、飲み屋もある。
移動手段基本的には、車が必要。
げんきバスというバスが町内を回る。料金100円。
電車を使って通勤通学で七尾市内に行く方もいる。

地域の取り組み/課題

<地域の取り組み>
◯防災、福祉等

<課題>
◯中島地区は、それぞれ自立している6つの地域が一緒になっており、
面積も広大で、それぞれの地域で文化も歴史も気質も違うので、まとめるのが大変。
◯空き家の数少なくとも670軒
→空き家を受け渡す際、仏壇があることが大きな問題となっている。
ー空き家を購入希望の方も入居しづらい、家の保有者も渡したくないことも。
◯高齢者がいつでも集めることのできる場所が欲しい。

地域データ

世帯数2,118世帯(2018年5月31日時点)
人口5647人(2018年5月31日時点)
高齢化率40.9%(2018年3月31日時点)
町会の数45町会

 ※高齢化率が高いのは、山側と街中。

理想的な移住者

◯構えるのではなくオープンな人で、どんどん地域の輪に入ることができる人
→何をやってもOK、その人が地域に入って新しい風を吹かしてくれることが大事
→自分のことをちゃんと話すことが大事。
◯一人でも、コツコツ面白いことをやれる人

お話を伺った方

中島地区地域づくり協議会川村秀昭会長
(取材時)

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

インフォメーション

施設名
中島地区コミュニティセンター(兼中島中学校)
住所
石川県七尾市中島町中島甲部170番地