熟成させる古酒が特徴「布施酒造」

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ゆっくり、ゆっくりと、長い年月熟成されて作られる古酒には、独特の色と味わいがあります。
そして、このお酒を造る布施酒造もまた、味わい深い佇まいです。

息子さんのイラスト

東京芸大出身で、絵描きをされているという長男さんが、瓶のラベル等のイラストを描いています。布施酒造の銘柄、”天平”は、その昔、石動山にあったという”天平寺”に由来しているそうです。その為か、ラベルに描かれているイラストには、僧や仏像が多いのです。古酒という、年月を経て出来上がるお酒の奥深さを、このラベルが象徴しているような気がします。

仕込みは家族で

布施酒造の仕込みは毎年12月中旬から始まり、東京等で暮らしている息子家族達がお正月休みに帰省する12月下旬から1月の初めにかけてをピークになるように行っているそうです。
仕込みは家族で一丸になって行う。お正月だからといってのんびりはしていられませんね。

古酒

布施酒造の特徴は、”古酒”です。
古酒を作り始めたのは、今の社長の代になってから。4,000リットルのタンクに酒を仕込み、3年後にその半分くらいを3年酒として売っています。さらに、残りの半分(最初の量で言うと1/4)を5年酒として、そして残りを10年酒として販売しているそうです。
10年の月日を経ると、底に”おり”が出て来ます。体に悪い成分が、おりとなって沈殿するからだそうです。それを取って濾過して、瓶詰めしたものが10年酒となるのです。

レトロ自慢

昔ながらの看板。形がユニーク。
昔の前掛けを暖簾代わりに。
昔の、お酒を入れていた袋。
土間から上がると茶の間。履物は下駄。

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