七尾はもっともっと良くなる。その可能性がある”まち”「高橋 正浩さん」

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出身:七尾市能登島
職業(取材時):進学塾GRIP 代表 / ななお・なかのと就労支援センター 副代表

この記事は、「能登半島移住計画」(2020年5月23日掲載)から転記いたしました。

能登半島移住計画は2021年3月末で終了いたしました。

七尾に帰ってきたきっかけを尋ねると「長男なので元々帰ってくるもんだと思っていたんですよね」と話してくれた高橋さん。

「七尾は文化的に懐が深いなと思います。僕は能登島に住んでいたのでどちらかというと食べ物、景観、自然などに恵まれた地域で育ったなと思うんですけど、七尾はそれに比べてさらにまちの文化がありますよね。城下町だし、歴史もあるし、文化的な香りがしますよね」

『文化のあるまち』を明示をするのは難しい。『これがあるから文化がある』というわけではないと語る高橋さん。

「それぞれの人達が文化、歴史、伝統がある地域で住んでいるが故の、振る舞いであったりとか、食べ物、コミュニケーション、イベントなど、そういった意味で文化的に懐の深い地域だし、そういうところが面白い人達を輩出してきた面でもあるのかな」

スルメみたいなまち~住めば住むほど感じる良さ

若い人達に必要なのは機能性でありシステム。『文化の懐が深いまち』は若い人達にとって十分に魅力的か、堪能できるかは難しいと思うと話してくれた高橋さん。自身も40歳を過ぎた頃からこのまちの面白さ、価値や意味に気付き始めたという。

「若い人がワクワクするような場所とか、催しが十分あるか?と言われれば無いので、そういう意味では若い人たちが選びやすい場所ではないと思うんですよね。住み続けているうちにだんだん良さがわかってくるというか、スルメみたいなもんですよね(笑)。だから、七尾がもっと若い人達にとってもっとワクワクするまちであれば、そのワクワクにつられて七尾に住んでくれればね。時間をかけて好きになってくれると思うんですよね」

それが故郷ってもんやわいね。良いとこどうかじゃなくて僕の生まれたまち

「こういうのは書きにくいと思うけど、『七尾のまちが良いまちや』と思い込まなきゃ、住んでられないところってあると思うんですよ。だけどそれが大切な事で、故郷ってもんやわいね。僕の生まれたところだから、『ここを好きじゃなきゃ始まらないぜ』みたいなところはあると思うので、僕は七尾のまちが好きだし、子供にも好きになってもらいたいし、だけど、本心はね?(笑)。でも七尾がもっともっと高機能性になれば、『七尾は純粋にめっちゃいいところですよ』と言えるようなポテンシャルは持っていると思うんですよね。地理的、産業的、文化的にポテンシャルがあるだけで十分魅力的だと思うんだよね」

元県議会議員でもある高橋さん。政治的な視点、観点から『高機能文化都市になれば、七尾市はもっともっと良くなる』と、熱くしっかりと自身の考えを語ってくれた。


フォトライター 宮本一輝(石川県小松市出身)
インスタグラム:ciao_vamoskazu

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
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