胜登島の可胜性を次䞖代に䌝えおいく。「胜登デザむン宀 田口千重さん」

蚘事をシェア

胜登デザむン宀
田口 千重さん

石川県䞃尟垂生たれ。倧孊進孊埌、むギリス留孊を経お建築士の資栌を取埗。
䞃尟に戻り、胜登島でカフェを始める。結婚埌は胜登デザむン宀で建築ずデザむンを本業ずしながら、胜登島たあそいの掻動にも携わっおいる。

この蚘事は、「胜登半島移䜏蚈画」2018幎6月11日掲茉から転蚘いたしたした。

胜登半島移䜏蚈画は2021幎3月末で終了いたしたした。

スロヌフヌド運動ずの出䌚い

穏やかな海が県前に広がる高台に、胜登デザむン宀は立っおいる。
石川の県朚、アテを䜿っお建おられた䜏居兌事務所でお話を䌺った。
「生たれおから高校たではずっず䞃尟で過ごしお、倧孊は暪浜の孊校にに進孊したした。建築の勉匷をしたした。卒業しおからは、むギリスに2幎間留孊しお庭園蚭蚈を孊びたした。その埌は䞃尟に戻っおきお、実家が建築業をしおいたので、そこで働きながら建築士の資栌を取りたした。ちょうどその頃、ただ結婚しおいなかった䞻人がむタリアに䜏んでいたので、行っおみようかなずなりたしお。2,3ヶ月ぐらいの぀もりが、1幎ぐらい滞圚したした。そこで出䌚ったのが、スロヌフヌド運動でした。その土地の食文化を守るずいう考え方。その時に胜登の食文化に代衚される豊かさ、可胜性に気づいお、たた䞃尟に垰っおきたした」

䞃尟に垰っおきおからは、胜登島でカフェをオヌプン。
胜登島を遞んだこずには、理由があった。
「スロヌフヌド運動の考え方を䞀番衚珟できそうな堎所だったのが胜登島でした。先祖のお墓があるので、毎幎蚪れおいたこずも関係するのかな。ただ、挠然ずですけど、スロヌフヌド運動ず胜登島が、そのずき自分の䞭で繋がったんです」

“たあそい”は豊かさの象城

珟圚は本業である建築ずデザむンの仕事をしながら、胜登島の魅力を発信する掻動に携わっおいる。『胜登島たあそい』もその䞀぀だ。webサむトで胜登島の暮らしや日々の颚景を発信し、実際に島を肌で感じるこずができるお泊りツアヌなども䌁画しおいる。
「”たあそい”には、豊かな、肥えおいるずいう意味があっお、豊かさの象城のような蚀葉です。胜登島たあそいは、元々地域づくり協議䌚の方がされおいた事業が始たりです。私も胜登島で商品開発をしおいたので、そこに参加した圢になりたす。今やろうずしおいるこずは、土産品ずいう商品の開発ず、胜登島の色々な方々がされおいる䜓隓むベントなどを繋いで、䞀぀の滞圚プランずしお提案するこずです。ゆくゆくは旅行業みたいなこずもしおいきたいず考えおいたす」

“ここだけにしかないもの”

そうやっお、島の魅力を発信しおいく䞭で、「ここだけにしかないもの」を考えるそう。
「胜登島っお䜕でもあるんですよね。でも、これずいったものや胜登島にしかないもの、ずいうのはなかなか芋぀けられない。でも、幎配の方々の暮らしの知恵や、景色の䞭に海があっお山があるっおいう圓たり前のこずが、私はすごいず思いたす。芁は、食べ物が景色の䞭に入っおいお、それを日々食べお暮らしおいるずいうこず。郜䌚だず、自然の食べ物が景色の䞭にあるなんおこずは、ほずんどないず思いたす。だから、そういうずころは胜登島の玠晎らしいずころなんですが、かずいっお胜登島だけかっおいうず、どこの地域も同じなので笑ここにしかないものっお考えるのは難しいですよね」

手間をかける倧切さ

島はお米䞭心の生掻が基本。
米の倩日干しや畑の手入れなど、島の暮らしには手間がかかる事が倚い。
「手間っおいうこずに、時間をかけられないじゃないですか。それこそ買ったもののほうが安いずか。昔の人は儲けにならない䜜業ずかも気にせずやっおいたんだろうけど、今の時代はお金ずいうものがたず先に考えられる時代なんです。だけど、ここの生掻には、米のはざ干しや田んがの管理ずか、時間がかかっお手間なんだけどお金じゃない郚分、お金に倉えられない䟡倀がある。それが倧事だず思いたす」

お金では埗られない暮らしずは

「倜ご飯のずきに、貰い物だけで食卓を食るこずができるこずずかですかね。お金がかかっおいないのに豪華な食事になったり、季節の野菜を食べるこずができたり。しかも人からもらうっおこずは、そこに人ず人ずの繋がりがあるっおいうこず。それは、本圓にお金には倉えられない䟡倀の郚分だなっお思いたすね」

島の子育お

最近、島には移䜏しおくる人たちも埐々に増えおきおいる。
胜登島のように、自然豊かな田舎で子育おをしたいず考えおいる人は倚いはずだ。
千重さんも3人の子䟛を育おる母。珟圚進行圢で、子どもたちに島の魅力を䌝えおいる。
「島は子育おをするにはずおも良い堎所です。移䜏しおきお子育おする人にも、ここは合っおるず思いたす。だけど、受け身のたたでいおは䜕もない堎所でしかないじゃないですか。なので、自然に觊れるこずずかは日々できるし、その受け身ではない子育おのもう䞀歩先に行くためには、芪なり地域なりの子育おぞの仕掛けは必芁だずは思いたす。なので、今は自分も子䟛がいるので、私が関わっおきた胜登島手た぀りのむベントで、子䟛向けのクラフト育ずいうのを考えたりしおいたす。これは、子䟛の時からう぀わにに觊れたり、壊れたものを盎す䜓隓をするずいう狙いがありたす。あず、昔から逅぀きや味噌䜜りをやっおいるんですが、そこに地域の人たちや子どもたちを呌んで、季節ごずの行事ずしお残しおいけたら、子どもたちにずっおも島での財産になるかなず。そういう流れが島党䜓で起こっおきたら、尚良しです」

仕事ず子育お、䞀芋するず䞡立は難しい。だけど 
「子䟛を育おながら仕事をしおいるので、なるべく䞀石二鳥にしたいなず思っおいるんですよ。仕事も子育お寄りにしお、子䟛も私の仕事を芋おなにかできたらいいなず。子䟛から芋お、そこから䜕かを孊べるような仕事の仕方ができたらいいですよね」

次䞖代に䌝えおいく必芁性

昔からの暮らし方や文化。それらは、誰かに䌝えおいかないず残らない。
今は、次䞖代の人たちに継承しおいく時間でもある。
「私たちの芪䞖代の人や昔から島で生掻しおいる人は、ここはなんにもないし、ここに垰っおきおも仕事はないっお絶察蚀うんですよ。それっお、掗脳みたいですよね笑聞いおいるず、そう思い蟌んでしたうのは圓たり前です。だけど、私もこの島に来お、新しい可胜性を芋぀けお商売を始めたりしたし、それず同じように、子どもたちや新しく島に移䜏しおくる人たちには胜登島の可胜性を感じおほしいです。感じおもらうために、私たちが島での暮らしや魅力を発信しおいきたい」

理想像は島のおばあちゃん

そんな千重さんには、将来の理想像がある。
「今のおばあちゃんたちは、ここでの暮らしを積み重ねおきたからこそ持っおる知識ずか経隓がある。そういう人たちみたいに、私も自分たちの子どもや孫に䌝えおいけたらなず思いたす」

※蚘事内容は取材時のものです。掲茉情報倉曎の堎合がありたす。
ご利甚・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

むンフォメヌション

䌚瀟名
胜登デザむン宀
䜏所
石川県䞃尟垂胜登島曲町10-132-1
電話番号
0767-84-1173
胜登デザむン宀HP
http://www.notodesign.jp/
フェむスブックペヌゞ
https://www.facebook.com/notodesign.jp/
胜登島たあそいHP
https://masoi.net/