日本百景にも選ばれている景勝地・九十九湾をぐるっと周遊する「能登九十九湾遊覧船」。船上からの景色だけでなく、海の中の様子も楽しめます。
穏やかな海をゆっくりと遊覧
九十九湾に2ヶ所ある遊覧船のうち、「能登九十九湾遊覧船」は、ちょうど湾の一番奥に船着き場があります。
ティアラ号とピュアリ号の2隻の船が随時運航しており、今回はティアラ号に乗って出航しました。
リアス式海岸で大小数多くの入り江が連なる湾内を、船は約35分かけて周遊します。
エメラルドグリーンの色をした九十九湾の海は、波もほとんどなくとっても穏やか。船に弱い方でも安心して楽しめますよ!
海中展望室
出航してしばらく景色を眺めていると、船が止まり、船長さんから「みなさん下に降りてください」との案内が。そこで階段を下に降りてみると、船底の左右にガラス窓がついていて海中の様子を見ることができる展望室になっています。
早速ガラス窓を覗き込むと、うっすらと海藻が見えてきました。そして、しばらくするとたくさんの海藻が茂る海の中の様子がさらによく分かるようになってきました。
じっと見ていると、その海藻の中に小さい魚の姿が。さらに小さい魚に混じって大きな魚も。
みなさんガラスに顔を寄せて、魚の姿を見つけようと夢中です!
また、ところどころで変化する海底の様子も楽しめます。特に浅瀬の方では、上から太陽の光が差しこむと、海の中がきらきらと輝いてなんともいえない美しさ!
海中公園でもあるという九十九湾の海の中の景色を堪能できます。
天然の魚がいっぱい!
上に戻り、またしばらく進むと、今度は魚がたくさんいるポイントに到着です。
海の中を見ると確かに魚の泳ぐ姿がちらほら。
そこへ船長さんが海に向かって餌を撒き始めました。すると船の周りにはあちこちからどんどん魚が集まってきます。みるみるうちに増えていく魚の数に乗客のみなさんも大喜び!
集まっている魚の種類は、小さい魚だと主にアジが多いそうですが、大きい魚は釣り人に人気のクロダイ。
天然のクロダイが海の中を泳ぐ姿なんてなかなか見る事ができないのでは。
透明度が高い九十九湾の遊覧船ならではの体験ですね。
日本百景に選ばれた景色
海の中や魚たちを見て楽しんだ後は、湾内にぽっかり浮かぶ蓬萊島が一番美しく見えるという場所へ。この位置から湾の入口方向へ向かって見るのがとっても美しいのだそうです。
目の前には、蓬萊島を中心に湾岸に茂る木々や海などが加わって、絵に描いたような風景が広がります。日本百景の一つに数えられる九十九湾。なるほど、と納得!
カメラを持っていると、この絶景をバックに船長さんが写真を撮ってくれますよ。
その他にも入り江をめぐり、九十九湾の美しい自然をたっぷりと満喫できました。
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