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土蔵の可能性

"塗師蔵"再生 
大工邸


※内容、時間、料金など掲載情報は取材時のものです。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

大工邸の塗師蔵は、真壁に磨き仕上げの、美しい内部空間が出来上がりそうです。
■研ぎすまされた土蔵空間へ
大工邸の土蔵は、真壁の磨き仕上げで作られています。丁度、伺った時に左官職人さんが磨き仕上げの作業をされていました。何度も何度も鏝(こて)を動かして、熟練した技で仕上げている様子にただただ見入ってしまいました。荒々しい雰囲気を持つ土蔵とは違って、柔らかで研ぎすまされた土蔵空間となりそうです。
■修復方法
大工邸の塗師蔵は住宅に完全に囲まれている為、厚い壁は必要ないと判断され、なるべく短期間で修復が完了し、"上塗り"の作業が始められるように、土壁を薄くし、割竹の小舞を用いて真壁で仕上げる方法としました。
■修復スケジュール
●6月半ば・・・練習
原寸モデルで、小舞、竹クギ、泥ダンゴ、手打ち、日干しレンガ作りの練習を行う。

●7月半ば・・・試作&材料の手配
現場で小舞を試作し、原寸図を描き詳細を詰める。
なるべく地の材を使おうと、材料の手配や準備を行う。

落とした壁土は砂が多く、粘性に欠ける為、少し混ぜる程度とし、新たに良質の土を用いる方が良いと判断された。できるだけ地元の土を使おうと探した結果、輪島市三井町洲衛から土を採取する事にした。
ワラスサ
解体される家の古畳を改修し、1トンあまりを確保しました。
1つ1つ手仕事で畳を解き、藁を取り出します。

崩れた壁から取り出した竹はほとんど使えないものであり、この段階で伐採するとしても、一冬越さないと水分が多くて使いにくい為、全国から集まった左官職人が国産の縄とともに、自分の在庫や仕入れ先から手配してくれました。
 
●7月末・・・土づくり
型枠で土場を作り、約20トンの土を運び込み、ワラスサを入れ、土づくりを開始。
(1年程ねかせる事も多いそうだが、夏の暑い時期なので、ひと月程でも十分発酵が進むと判断した。実際すぐに独特の臭さが加わり、水やワラスサを加えながら素足で土練りを何度か行った。)
●8月・・・小舞作り
約1週間ほどかけて、割り竹の小舞を作っていきます。
このままでも十分美しいです。
●8月末・・・壁塗り
土の作り手(混ぜる人)、運び手(バケツリレーをして運びます)、手元(塗り手の補助をします)、塗り手にわかれて、塗り手が鏝(こて)を使って荒壁をつけていきます。
 
●9月・・・チリの処理や裏返し
チリとは、隅っこの事。隅には隙間が出来やすいので、それを防ぐ為の処理を行います。
そして"裏返し"とは、前回塗った部分の反対側を乾燥後に塗り付ける工程を指します。
時間はかかりますが、裏返しをすることで壁の強度を上げる働きがあります。
 
●10月・・・中塗り
荒壁が乾燥後にその上から薄く中塗の土を塗り付けていきます。
そして、この中塗が完全に乾燥してから"上塗り"が行われます。
 
●11月~・・・仕上げ塗り
何度も何度も鏝(こて)でならして磨き上げるように仕上げていきます。
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