能登スタイル

パソコン版スマートフォン版

<広告>



土蔵の可能性

"塗師蔵"を伝統的な方法で再生 大崎邸


※内容、時間、料金など掲載情報は取材時のものです。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

上塗りに使われる塗師蔵を、時間をかけて伝統的な方法で再生していきます。
現在進行中!
■塗師蔵としての土蔵
塗師屋を営む大崎邸では、土蔵が3つあり、その1つが大正時代に建てられたという"3間半×5間"の塗師蔵です。塗師蔵の2階では、沢山の工程が必要な輪島塗の中の"上塗り"の工程が行われています。

上塗りの作業のときは、埃を遮断し、湿度を調整出来るような空間が求められるため、昔から土蔵の2階で行われて来ました。
部屋に据えられた塗師風呂を適度に湿らせて静かにゆっくりと漆を乾かしていくのです。
地震の後、大崎邸ではこの上塗り部屋を、土蔵の改修まで待つのはとても時間がかかるという事で、土蔵の中で地元輪島三井の和紙とコンパネで作った仮設の上塗り部屋を作りました。
■修復方法
大崎邸の土蔵は、丸竹の小舞に厚い土壁の伝統的な方法で行われることになり、ある程度時間をかけて修復工事を行う事になりました。
ただし、これまで輪島では採用されていなかった"間渡し竹"を導入し、竹釘で横竹を支え、構造的に強くする工夫をしたりしました。
■修復スケジュール
●6月半ば・・・練習
原寸モデルで、小舞、竹クギ、泥ダンゴ、手打ち、作りの練習を行いました。
 
●7月半ば・・・試作&材料手配
現場で小舞を試作し、原寸図を描き詳細を詰める。
なるべく地の材を使おうと、材料の手配や準備を行う。

落とした壁土は砂が多く、粘性に欠ける為、少し混ぜる程度とし、新たに良質の土を用いる方が良いと判断された。できるだけ地元の土を使おうと探した結果、輪島市三井町洲衛から土を採取する事にした。
ワラスサ
解体される家の古畳を改修し、1トンあまりを確保。

崩れた壁から取り出した竹はほとんど使えないものであり、この段階で伐採するとしても、一冬越さないと水分が多くて使いにくい為、全国から集まった左官職人が国産の縄とともに、自分の在庫や仕入れ先から手配してくれた。
 
●7月末・・・土作り
型枠で土場を作り、約20トンの土を運び込み、ワラスサを入れ、土づくりを開始。
(1年程ねかせる事も多いそうだが、夏の暑い時期なので、ひと月程でも十分発酵が進むと判断した。実際すぐに独特の臭さが加わり、水やワラスサを加えながら素足で土練りを何度か行った。)
●8月半ば~・・・小舞づくり
竹を編み、縄をまいたり結びつけたりしていきます。
このままでも十分美しいです。
 
●8月末・・・手打ち
泥団子をしっかり丸めて、土蔵内まではバケツリレーならぬ、泥団子投げリレーで運びます。そして、泥団子を小舞めがけて力一杯投げつけます。
●9月半ば
カブキと呼ばれる扉や窓飾りの下地や、作業場と繋がっている部分の小舞と荒壁を塗りつけます。
 
●3月末・・・裏返し
9月~10月にかけて行った荒壁塗りが大分乾燥いたところで、裏返しが行われました。

今後、大直し、樽巻きが行われる予定です。
<広告>

PR

能登の産品を販売中!能登スタイルストア

四季の暮らし部

広告募集