能登スタイル

パソコン版スマートフォン版


のとだより
<広告>

学生プロジェクト

能登はやさしや 塩の道


 1.ナミノリソコエビって何じゃ
 

金沢大学1年の林美有紀です。私は、サークルは気の合った仲間と楽しくテニスをするほかにおいしいものを食べにグルメ探検もしています。ぜひ能登へ行きたいね、と話し合っていたところ、金沢大学が主催する※「能登エコ・スタジアム2008」というイベントがあったので、前川裕美さんと黒木志保さんを誘って参加しました。(08年9月14・15日)

バスで能登の海辺を回る「里海エクスカーション」。このツアーの印象をひと言で表現すると、「能登はどこへ行っても海が見えた。バスの中からもお店の窓からも外を見れば海があった。能登を包み込むような海は能登の自慢になると思う。海の大切さは能登へ行けば実感できるはず」ということです。
そしてプチ勉強したことは「塩」のこと。現在も続く揚げ浜塩田、そして縄文時代の塩づくり、江戸時代の塩釜づくりのこと。能登は深いな~って実感しました。題して「能登はやさしや 塩の道」。それでは私たちがご案内します。

※「能登エコ・スタジアム2008」・・・金沢大学と石川県、奥能登4市町(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)、国連大学高等研究所オペレーティング・ユニットが主催して行った環境をテーマにしたイベント。

 
金沢駅からツアーバスに乗って、最初に訪れたのは能登有料道路に沿った高松海岸。(かほく市)
能登半島の玄関口ですよね。
ここは渡り鳥のエサ場になっているという珍しい場所なんです。
このツアーのガイドをしてくださった、「のと海洋ふれあいセンター」の坂井恵一さんは渡り鳥と海岸のある生物についてずっと調査をされているそうです。
ある生物とはナミノリソコエビのこと。最初聞きなれない名前に「ナミノリソコエビって何じゃ。サーフィンする甘エビ?」なんて想像してしまいました。
実際にセンターの職員の方が採取し、私たちに見せてくれました。全長数ミリから1センチほどの小さなこのエビがシギやチドリのような鳥のエサなります。
高松海岸でじっと観察していると面白い光景が広がります。鳥たちが盛んに餌をついばむ行動を見せるのは、まさに波打ち際です。ときには、お腹が海水に浸かるような場所で波が引いたときに一斉についばみ行動を始めます。
その波打ち際をのぞくと、引き波で砂中に隠れていたナミノリソコエビが姿を現します。その数は無数、まさに湧き出るという表現がふさわしい光景です。海水が引いた砂の上にはナミノリソコエビが残っていますが、すぐに砂の中に潜ろうとします。次の波が打ち寄せるまでのごくわずかな時間で鳥たちはこのナミノリソコエビをついばむのです。

 
シギやチドリなどの渡り鳥は、オーストラリアから日本を経由してシベリアまで渡っていくそうです。その途中、能登半島の海岸にエサとなる好物のナミノリソコエビがいるということで、渡り鳥が休憩を兼ねてついばみに、群れをなしてやってくるのです。
ただ、環境が悪くなると、ナミノリソコエビはいなくなります。砂質が粗くなったり、汚泥がたまると、ナミノリソコエビは生息できなくなってしまうそうです。
そうすると、オーストラリアから渡り鳥が飛来してきても、そこにはエサがないということになります。
砂浜の生態系を守ることの大切さをナミノリソコエビが教えてくれました。
<広告>

PR

能登の産品を販売中!能登スタイルストア 能登・中島産の殻付き牡蠣を一斗缶に入れてお届け 志賀町・籠漁の甘エビ