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のとだより
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学生プロジェクト

観光客のキリコ祭り体験


1.キリコ祭りに関する調査研究と地域交流

■キリコ祭りに参加したわけ
 長年継承されてきた重要な観光資源の一つであり、夏の風物詩でもある能登の「キリコ祭り」。「キリコ」とは神輿の前後を照らす約5.5~16mの御神燈の事で、祭りでは20~100人がキリコを担いで集落内を練り歩きます。キリコ祭りは能登地域一円に共通する祭りで、各地域で様式は異なりますが、キリコ、笛、太鼓が三位一体となって盛大かつ華やかさを演出します。
 しかし、近年では能登地域の過疎化・少子高齢化が進み、担ぎ手が年々不足しています。その結果、地域だけで祭りを運営することは非常に困難で、祭りの継承、言い換えれば地域の文化の維持・保存が危うくなりつつあります。そこで、キリコ祭りの存続と地域振興を検討すべく、私達堂下ゼミの学生が実際に現地へ行き、2007年7月27~29日に行われた石井町内会、同8月15~16日に行われた矢波町内会、それぞれのキリコ祭りを対象に体験参加や地域住民へのアンケート調査を行いました。同時に、「キリコ祭り」を通し、人情味溢れる人々との出会いや交流、美味しい特産物、四季折々な大自然といった、素晴らしい「能登の魅力」を感じさせられる沢山の経験・思い出を得る事が出来ました。

■体験で得たもの
 私達が作成した事前アンケートでの「キリコ祭りは皆様にとってどういうものですか」という質問には、「大切なもの」、「年に一度の交流の場」、「豊作を祈り子孫の繁栄を祈るもの」といった回答が多数あり、地域住民にとって「キリコ祭り」がいかに大きいものかを感じさせられました。そのキリコ祭りへ、知識も経験もない見ず知らずの外部者である私達が祭りに参加する事により、動揺や反発が起きるのは想像に難くなく、調査前はとても不安を抱いていました。
 しかし、両町内会の人達は本当温かく私達を迎え受け入れてくれ、キリコを担ぐ際には声をかけてくれたり、丁寧にアドバイスしてくださったりしました。そのうえ、各家へ私達が「御呼ばれ」させてもらう形で、交流の場をつくってもくださいました。能登ならではの美味しい海の幸を食べ、祭りや町内の歴史、地域現状について教えて頂き、たいへん有意義で貴重な時間となりました。宿泊先には、地域の集会所を貸してくださいました。ゼミ学生には中国からの留学生も数名いますが、祭りはもちろん、数々の日本の文化や風習に直接ふれる事ができ、良い機会だったと思います。
 2007年3月25日。突然震度6強の大地震が奥能登地域を襲い、地域住民はもちろん、私達の心にも大きな影響を与えました。しかし、能登での研究を通じて、過疎化、少子高齢化、地震での被害にも負けず、地域住民の方々は元気で頑張っていらっしゃるという事を感じました。最近では「能登丼」といった食材・食器全てを能登産で統一し、「能登」をPRする丼も各地で提供されており、訪れる人を魅了しています。歴史、食、観光地、芸術・工芸と幅広い魅力をもつ能登。全国的にも有名な観光地であり、日本各地はもちろん海外から訪れる観光客も多い。そこで来訪者が祭りに参加し、祭り、能登の風土に興味・関心を抱いてくれれば広報、宣伝にもなって存続危機解消の手立てとなります。
 1年間調査して、「能登はやさしや土までも」といわれる、風光明媚で人情味溢れる能登にますます興味・関心を抱きました。堂下ゼミはこれからも「キリコ祭り」に参加していきます。
(金俊輔)
 
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