能登スタイル

パソコン版スマートフォン版

<広告>


のとびと
<広告>

明星孝昭(みょうせい たかあき)さん

明星孝昭(みょうせい たかあき)

世界を旅してみえた能登と農業の可能性を広げる「あんがとう農園」

誰もやらない道を拓く農業イノベーター

石川県出身、1979年生まれ。実家は理容院。30歳で農業の世界に。1年半ほどの修行を経て、2011年に「あんがとう農園」として独立。県内外のレストランを顧客に持ち、一次産業の可能性を広げながら商品開発にも取り組む。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

あんがとう農園
〒929-1705 石川県中能登町能登部下56-34-5
TEL 090-3766-1817

■ハーブの世界が面白くて
ハウスに入ると、見慣れない多様な植物が所狭しと並ぶ。苗?と思うくらい小さな葉っぱも、収穫を待つマイクロハーブ。まるで植物園のようにバラエティ豊かな畑。野菜とハーブ、マイクロハーブやエディブルフラワー。今は300種ほどを栽培するが、今後は少し絞っていきたいとのこと。
顧客は、99%がレストラン。営業も宣伝もしたことがないが、紹介と口コミだけで取引先は60軒以上にのぼる。
「昔はマルシェにも出店してたけど、今は出荷が忙しくて出ていないからね」
それでも、マルシェでつながった根強いファンからの注文も入る。ハウス横の作業棟では若いスタッフ2人が出荷作業に追われていた。「今日はこれで少ない方ですよ」と手際良く様々な野菜やハーブをパックに詰めていく。

■ だれもやらない農業を
小さい頃から人と同じことをするのは嫌い。20代後半で世界を旅してみて、直感的に「これからは都会じゃないな、田舎そして農業だ」と思った。30歳のときに就農。実家が農家というわけでもなく、まったくノウハウが分からないところからのスタートだった。先輩農家のところでイチから米づくりを学んだ。その中で毎年同じことをする水稲は性に合わないと感じ、畑作で独立。自宅から車で十数分かかる離れた集落で畑を借りた。最初は、野菜を中心に作ってきたが、数年前にハーブや花(エディブルフラワー)を始めたら面白くなり、顧客からの要望に応えているうちに、どんどん栽培品目が増えていった。
「人と同じものを作っていては、東京のレストランのシェフが来たときに差別化にならないでしょ?」品揃えの豊富さと品質で、多くのシェフから信頼を得る。全国的に見ても、これだけの種類のハーブを一箇所で取り揃えられる農家は珍しい。

■ 美味しいことが大切
野菜を作り始めたときから、無農薬、無肥料で始めた。しかし、それほど無肥料にこだわっているわけではない。たとえば、里芋や人参などは土から養分を取り込もうとするので、自然栽培の方が美味しくできる。一方で西洋野菜は、もともとヨーロッパで有機肥料を使って育ったものなので、無肥料では味が薄くなってしまうという。安全安心は当たり前。そのうえで美味しさを追求するのが、あんがとう農園流らしい。
ハウスの中を案内してもらいながら、いくつものハーブを採ってくれたが、どれも良い香りと特長的な味わいだった。美味しさへのこだわりが、次から次へと新しいものを育てようとするエネルギーになっているのかもしれない。

■夢はオーベルジュ
一次産業の面白さは、その先に加工品や飲食店にもつなげられること。農業を始めた頃は、アルバイトをしながら農作業をしてきたが、現在は、しっかりと農業で稼ぎ、スタッフも増えて、耕作面積も増えた。今後も増築予定だという。
ちなみにスタッフの出身地は、東京、名古屋、津幡、金沢などから。面白いこと、新しいことをしたいと、遠方から「あんがとう農園」にジョインする。やはり、どこもやっていないことをしている農家は、どこからみても魅力的なのだ。
あんがとう農園という名前の由来は、「ありがとう」の能登弁。世界を旅したときに、ことあるごとに「Thank you」と言葉を交わす文化に感銘した。農園名を名乗るたびに感謝を伝えることができる。
夢はオーベルジュ。あんがとう農園で育てた野菜とハーブでもてなす宿だ。明星さんのチャレンジにこれからも目が離せない。

(能登スタイル 森山奈美)
<広告>

PR

能登の産品を販売中!能登スタイルストア

四季の暮らし部

広告募集