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オレたちに任せろ!「日本の漁業とまかない料理」


 谷口良則
さん/人・町写真家

■オレたちに任せろ!「日本の漁業とまかない料理」
二〇〇六年六月十日撮影
二〇〇六年六月十日撮影
この写真には四人しか写っていないが、西海漁港を拠点とする定置網船「西海丸」には、「白波六人衆」ならぬ「西海丸・独身六人衆」がいる。一見コワオモテ。つっぱりバリバリの若者かと思いきや・・・漁業に真剣に取り組んでいる。先輩への礼も忘れない、なかなかに心やさしき漁師たちなのである。

早朝の漁から戻ると、この若い衆が番屋でまかない料理を作る。食材はもちろん、定置網に掛かったばかりのキトキトの魚。ぶつ切りにしたタイやアジなどの魚と、近所の畑からもらった野菜を大鍋にぶち込んで煮る。イカの煮付けも、丸のまんま鍋に放り込んで、醤油とみりんをトクトクトクッと一周たらす。蓋がフワーッと持ち上がったら、出来上がりだ。そして、メインはなんてったって刺身。ガンドの刺身のうまさには、正直、仰天した。魚の生臭みゼロ。ヘタすると味すらないんじゃないか?と思えてくる。ひたすらあるのが、歯を押し返してくるほどのコリコリした歯触り。魚から旨味や脂が出だすのは半日以上経ってからなのだという。スーパーの刺身にはない鮮烈な食感に箸がわしわし進む。一仕事終えた海の男たちの食欲も、そりゃあ凄まじい。そんな豪快な番屋の食卓で、「刺身は鹿頭(ししず)の醤油じゃないと、オレ、食わんげん。」地元の甘みの強い醤油しか口に馴染まないと、六人衆の一人がぽつり。小さなこだわりを教えてくれた。まだあどけない横顔が、なぜか無性にほほえましく見えた。
 
●プロフィール
谷口良則(たにぐちよしのり)
1947年羽咋市生まれ。
のと共栄信用金庫勤務。金庫が発行する地域誌「にんじん」の編集人。
自称、人町写真家。
能登の人や町の日常を撮影している。

 
※能登スタイルホームページの写真に、谷口さんの写真をたくさんご提供頂きました。ありがとうございました。
 
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