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のとびと
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堂ヶ平 典子さん

原木しいたけ栽培

しいたけの生産から販売まで手がける
両親を手伝ってはじめた、しいたけの栽培。少し前からしいたけ作りに楽しさを感じ始めていました。昨年、両親が亡くなってから初めて自分だけで原木に菌を植えました。成功か否かはまだわかりません。
先祖の山を受け継ぎ、動き出した彼女にはたくさんの可能性が秘められています。

※記事内容は取材時のものです。掲載情報変更の場合があります。
ご利用・お出かけの際は、お問い合わせ先などでご確認ください。

しいたけ栽培
〒927-1443 石川県珠洲市東山中町リー67
TEL 0768-86-2447
◆先祖代々の山を受け継いで
堂ヶ平さん一家は山を所有しています。典子さんのひいおじいさんはコナラの山で炭づくりをしていて、ご両親がしいたけ栽培を始めました。

幼い頃から手伝っていたため、女性相手ならば木を運ぶのは誰にも負けません。木を運ぶには力だけでなく、“コツ”がいるのです。
ご両親は正社員として働くことを望まれていたそうですが、しいたけ栽培に楽しさを感じ、続けることを決意しました。

現在、周囲は限界集落となりつつあり、他にしいたけ栽培をする方も高齢者ばかりです。継続が困難な場合、できる限り山を引き受け、手入れを続けたいと意気込みを見せてくれました。
◆宝物 友達と過ごした日々
珠洲生まれの珠洲育ち。
もの珍しさで幼稚園からそろばんを始め、小学校5年生まで続けていたそうです。身のまわりのものにいろいろ興味があったのでしょう。
中学校には卓球部しかなかったので卓球部でした。全校生徒は30人。今は残念ながら廃校となってしまい、周辺地域には1、2人くらいしか中学生がいないとのことです。過疎化の影がちらほらしています。

好きな漫画は「銀牙ー流れ星ー銀」(高橋よしひろ作)や「ONE PIECE」(尾田栄一郎作)といった、仲間との熱い友情を胸に敵に挑んでいくストーリーが好みです。堂ヶ平さんの人柄からなんとなくわかります。高校時代はちょくちょく友達と金沢にくりだし、プリクラを列に並んで撮ったりと楽しく過ごしていたようです。
◆しいたけを待っているお客様のために
しいたけの原木
しいたけの原木
子供のころの将来の夢は、お花屋さん。
高校卒業後は、金沢に3年間いました。そこで野菜の流通のしかたを学び、実際に市場にも出向いて、仲卸の販売までを身につけたとか。
はじめは、しいたけ栽培を継ぐつもりはなかった、という堂ヶ平さんですが、そこで学んだ流通の知識が、しいたけの販路にも、幅を与えてくれることでしょう。そして、誰よりも「堂ヶ平さんの育てたしいたけ」を楽しみにしてくれるお客様のために、今日も楽しみながら、しいたけを育てています。
◆こだわり尽くしのしいたけ栽培
塩サイダーを通じて
堂ヶ平さんはおがくずや農薬を用いて工場のように生産する菌床ではなく、原木にこだわっています。原木と菌床ではおいしさが全然違うそうです。
原木は木が最も栄養を蓄えている、葉が落ちる前に切ります。そして、原木に穴をあけて菌を植えるのです。
菌は将来「能登115」(農協で使用する品種の名前で、『115』とは菌の連番)となる品種のみを使用しているため、肉厚で歯ごたえがこりこりしたおいしいしいたけができあがります。
3〜4月に収穫のピークを迎えるしいたけは寒い時期にじわじわと育ち、大きいもので直径7〜8センチメートルになるそうです。
しかし15000本の原木のうち、大きくて立派なものはわずか20〜30個未満といいます。

だからこそ大きいしいたけが採れたときの喜びは計り知れません。話をする堂ヶ平さんの顔がそれをよく物語っていました。おすすめ料理はしいたけステーキだそうです。
◆林業から広がる夢
世間でも知られているように、林業は深刻な後継者不足に悩んでいます。
ほとんど60代以上の高齢者が従事しており、若い堂ヶ平さんでも大変な、原木の切出しや運搬をこなしている事実に驚くとともに、悲しくなりました。

昔、今の団塊世代が家をつくるために材木の需要が高まり、山にはスギやアテが植えられました。
しかし、その後材木の輸入も進み、取引価格が大幅に下落しました。
そのため山を離れてしまう人が急増したのですが、所有権があるので、近隣の住民が手入れをすることもできず荒廃してしまっているのです。

こんな現状をふまえ、堂ヶ平さんは土地を買い取って山の手入れをすることを考えています。
他にもしいたけ栽培の体験、いわゆるグリーンツーリズムの実施や使用済みの原木の堆肥化、薪ストーブへの利用を計画しています。
県も新たにしいたけのブランド化を進めています。
さらに、NPO法人から1〜4月にかけて集落と外部との交流を増やすべく、原木オーナー制の案も出ているのだとか。

また、荒廃した山に広がる竹林の利用を考えている方もいらっしゃいます。竹をチップ状にして醗酵させると熱が発生することに注目し、ビニールハウスや魚の養殖に応用する技術があります。堂ヶ平さんも周囲に広がる竹林を使ってビニールハウスの補助熱源にと思っています。

すべてが始まったばかりの堂ヶ平さんは希望にあふれています。
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