能登スタイル

パソコン版スマートフォン版


のとだより
<広告>

学生プロジェクト

日本の里100選「金蔵」から見る「日本一の星空」

 
4.星空の写真撮影にチャレンジ ~能登星空プロジェクト~

12月25日、能登の金蔵で星空プロジェクトが始まった。今回、星空の撮影に挑むのは金沢大学フォトクラブのメンバー2名と講師として参加してもらったプロのカメラマン足袋抜豪さん。石川県は日本海に面しているため、冬に雨や雪が多いため天気が心配されたが、この日は連日の大雪にもかかわらず晴れの予報。一同は期待を膨らませながら夜を待った。
■星を見る条件
星空がきれいに見える条件は、周りに大きな市街地がないこと、明かりが少ないこと、空気が澄んでいること。金蔵は市街地から離れた小さな限界集落で、朝日新聞社の日本の里「100選」にも選ばれている。道には街灯すらない。車もほとんど通らないので、ヘッドライトによるの害もない。土地のでこぼこに合わせて広がった田んぼと昔ながらの住居が転々とある金蔵は、まさに星空を見るのには絶好の場所である。星空を撮影するのには月の明るさでさえも邪魔となる。そのため、撮影は月が沈む予定の翌日午前1時にシャッターチャンスを狙う計画となった。
 
待機中
能登ならではの海草などの食材を使った夕食を味わったあと、星空のシャッターチャンスを待った。古民家で仲間と共に、時が来るまで待つ経験も、忙しい日常からはなれて能登に来たからこそできる経験だと思った。この月が沈むまで待っている間、やはり星たちは月の光の力によって闇の空に映えはしなかったが、一面に雪が積もった金蔵の大地を月明かりが照らして、周りが白く明るく見える風景も美しかった。
■いよいよ撮影開始だが・・
いよいよ月が沈んだ時、残念ながら夜空には雲が出てきてしまっていた。しかし、美しい星空を撮影することを諦め切れなかった我々は流れる雲の合間に見える、ほんの一瞬の晴れ間に見合える星空を撮影しようとした。寒い夜の空の下でカメラをセットしたまま、ひたすらにシャッターチャンスを狙い続けた。ずっと空を見上げていたため、首が痛くなった。素晴らしい1瞬を狙うには忍耐も必要なのだと痛感した。

今回このプロジェクトに参加してくださった金沢大学フォトクラブのメンバーの2名は以前にも星空の撮影をしたことがあるようであった。星空を取るときは露出を開きっぱなしにする、どのフィルムがよいかを選ぶなど、カメラをいじったことのない私には未知の専門用語が会話の中では使われていた。2人が星空を撮影する時の表情は真剣そのもので、撮影する位置にもこだわりが見られた。
 
■撮影会を終えて
この壮絶な星空の撮影会の後、星空の写真を2人に見せてもらったが、ほんの一瞬の星空の美しさを捉えた様子が少ないながらも残されていた。晴れていたらどんなに美しい星空の写真が取れていたことだろうかと思う。プロジェクトに参加してくださっていたプロのカメラマンの方に、晴れた日の金蔵の星空を撮影した写真を見せてもらった。写真は、ちょうど田植えのために田んぼに水が張ってある季節のものであった。真っ暗の夜空に輝く満点の星空、田んぼの水面に映る宝石のように散りばめられた星達。天の川さえくっきり見えた。私にはその写真の中の夜空が星によって、黒い部分が全て埋め尽くされてしまっているように見えた。かつて、火星人の存在を信じたローウェルが能登を訪れた時に、この星空を見て、「この広い宇宙の中に地球人以外の生命が存在しても何もおかしくない」と再確認したのではないか、と私はこの写真を見て思った。
 
フォトクラブのメンバー2名は、「金蔵は撮影スポットとして最高の場所なので、今度はぜひ空が晴れているときに訪れ、星空を撮影してみたい。」と言っていた。現在、日本中に人の力によって作られた光が溢れている。たまには人の力によって作られた光から離れて、能登の金蔵で自然のままの光を見つめなおしてみるのも良いのではないかと思う。今回、私はカメラを持っていかなかったが、次回金蔵を訪れるときは私もカメラを持ち、一瞬の星空の美しさをカメラの中に納めてみたい。
星空1   星空2
<広告>

PR

能登の産品を販売中!能登スタイルストア 能登・中島産の殻付き牡蠣を一斗缶に入れてお届け 志賀町・籠漁の甘エビ