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のとだより
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学生プロジェクト

能登を聴く


 1.奥能登編その1



能登半島には多くの「癒し」が存在する。
「癒し」というのはその場の雰囲気や音、そして情景などが関わっていると私達DTM研究会は考えた。
ツーリングやドライブ、そして家族旅行と様々な目的で能登半島に足を運ぶ人が増える中、その魅力は一体どこにあるのか。
その答えを私達は「音」を中心とした「癒し」に見て、その魅力を探ってきた。
■輪島朝市
輪島の朝と言えばこれ、と言えるほど有名な輪島の朝市。活気溢れる声が軒を連ねる屋台のあちこちから飛び、観光客の騒がしいざわめきでさえも、その元気のいいおばあちゃん達の声にかき消されている。
都会の喧騒と違い、とても落ち着き癒される騒がしさである。この騒がしさが輪島という町における最大限の魅力を持った「音」であり、騒がしさ、喧騒にサウンドスケープの魅力を見つけ出すことに「声」というものが最も重要な「音」であることにも気付かされる。
輪島の「音」はこの朝市こそが一番魅力的な音を持っていると言える。
■千枚田
千枚もの小さな田んぼの集まりである。道の駅からは崖から海が見下ろせ、千枚田の下では波打ち際まで行くことが出来る。同じ場所であるにもかかわらず、まったく違った音を持っているのが千枚田における「音」の魅力である。
崖の上から聞く海の音と波打ち際で聞く海の音は、それぞれが別の場所であるかのような異なる性格を持った音となっていた。また、千枚田の間を通る小路で、どこからか秋の虫の声も聞こえていた。
秋の虫の声と冬らしい能登半島の波の音。季節の終わりと始まりという、移り変わりの「音」がどちらも聞こえてくる。「音」に関しては、千枚田はかなり欲張りな場所である。
■禄剛埼灯台
能登半島の先端に位置する岬らしく、灯台の持つ雰囲気も相まってどこか異国のような雰囲気を持つ場所。雰囲気だけではなく、その場所の風や波の音もまるで海の向こうから聞こえてくるような独特の雰囲気を伴った音だ。
この場所に長く居ると、日本ではなく別の国にいるような錯覚さえ覚える。
聞こえてくるたった二種類の「音」、つまり波と風の音に禄剛埼灯台の音の魅力の全てが詰め込まれていた。
■見附島
軍艦島の別名で有名なその名の通り軍艦のような形をした島。内浦特有の穏やかで静かな海と相まって本当に軍艦が迫って来るようだった。
この日は子供連れの家族も多くとても賑わっていた。かすかな風と波の音、子供のはしゃぐ声、近くの枯れ葉の絨毯を歩く音、そして時折聞こえる「えんむすビーチ」のとても澄んだ鐘の音。沢山の音がこの場所では一度に聞くことが出来る。
「音」を聴くことにおいて、この場所の持つ音はかなり贅沢である。
■恋路海岸
見附島から続く「えんむすビーチ」の海岸線で、悲恋伝説が語られる海岸である。
この悲しい伝説があるためか、穏やかな風の音と静かに聞こえる波の音もどことなく物悲しい印象であった。かすかに見附島付近の鐘の音も聞こえてくる。その音さえもが何故か微かな悲しさを滲ませる。
音も「感情」を持っていることに気がついた場所である。
■珠洲道路
道路の両側にサルビアが咲き乱れる自動車道。いわゆる田舎道であるこの道路はとても静かだ。
車が通ればその走行音に静けさが破られる。しかし、その車の音に嫌らしさは感じない。この場所が持つ静けさはむしろ車の音で装飾され、より強調されている。
車はさながら、料理での素材の美味さをさらに引き立てるスパイスの役割を果たしている。静かであるからこそ、それが破られ、また静かな場所に戻るときの瞬間が心地よい。
車の音も、場所によっては静かさに加えるスパイスになる。この道路はまさにそんな場所である。
■能登空港
能登半島の玄関口とも言える空港。飛行機などの離着陸がない時間帯はとても静かだ。
鳥のさえずりや秋の虫の鳴き声なども聞こえてきて、空港とは思えない落ち着いた音を持っていた。都会から能登に来た時に、真っ先に能登の空気と音を感じられる「能登」の字を冠するにふさわしい空港だというのが能登空港で感じた私達の感想である。
空港らしさを持たない静かさ、「分かる人だけが分かる」という少しマニアックな「音」が、能登空港における「音」の楽しみ方であり、知られざる魅力である。
■後記
能登はやさしや土までも」という言葉があるが、今回はその能登が持つ独特の「音」のやさしさが実感できた。能登は様々な自然の音にあふれている。「また、能登を訪れたい」。そんな思いにさせるのが能登という地の「音」の魅力である。
■今回のベストショット
千枚田での一枚。外浦の海岸らしい荒々しさが波しぶきによって強調されている。
冬の能登らしい一場面である。
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